FUJIFILM X100VIがやってきた
一体いつから ────
私がX100VIを予約していないと錯覚していた?
発表された瞬間に、「ぼくのかんがえたさいきょうのコンパクトデジタルカメラ」を具現化したようなスペックに心が躍った。
しかしX-Pro3を所有して日々使っているし、今後も手放すつもりもないので、自分には贅沢品になってしまう。そう思いスルーする筈だったのだが。たまたま覗いたマップカメラのサイトで予約販売されているのを目にしてしまい、軽率に申し込んだところそのまま購入が確定してしまった。
先週の旅行と時期が重なったこともあって私のクレジットカードの明細には悍ましい金額の請求が降りてきており、後悔とともに一気に現実へ引き戻されてしまう面はある。
しかし開封して実際に手に取ってみるとX100VIにはモノとしての圧倒的な重厚感と説得力があり、そんな不安は「まぁ働けばいいではないか」と掻き消されてしまった。もうこれは不治の病であるかもしれない。
軽率に手に入れはしたが、こうなったらX-Pro3同様に十年選手として扱っていく。手荒に扱うわけではないが、塗装が剥げたりボディが凹んでクタクタとなり、手に馴染んだ道具となるまでは手放さない覚悟だ。
X-Pro3と比較すると体感でふたまわりほど筐体が小さく、センサーは最新世代のX-Trans CMOS 5 HR、解像度は4,020万画素、おまけにX100シリーズとして初めて手ぶれ補正まで投入された。
高画素化されてなにより嬉しいのは、換算35mmのベース画角を擬似的にスケールアップするデジタルテレコンを使用しても、換算50mmで2,000万画素(5,472 × 3,648ピクセル)、換算70mmでも1,000万画素(3,888 × 2,592ピクセル)確保できることだ。
レンズ交換することなしに3つの単焦点レンズを切り替えて使えるようなフットワークの軽さは、スナップショットをメインとする自分にはぴったりの機能だ。
このデジタルテレコンの機能をコントロールリングに設定するとズームレンズを扱うがごとく手元の回転操作で画角を切り替えることができ、自然な使い勝手となるインターフェースがいたく気に入った。
X-Pro3ではマニュアルフォーカスのVoigtlander NOKTON 35mm F1.2を好んで使っているのだが、X100VIはオートフォーカスかつ絞り優先のオートモードを基本設定として、完全なるスナップシューターとして使っていきたい。
またX-Pro3の扱いですっかりスタイルとして馴染んでしまったのだが、撮影時はディスプレイを使わず消灯して運用してみようと思う。バッテリーの持続時間にも良い効果が出るはずだ。
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今ようやくX100VIに設定する7つのカスタムフィルムシミュレーションレシピを設定し終え、撮影の準備が整った。X-Pro3にしているものとは全く異なるセットリストを組んだので探り探りになってしまうが、使うのが楽しみでしかない。
関東はこの週末からようやく晴れた日が戻ってきそうなので、外に連れ出したいと考えているところだ。あとは歩き始めるだけ。
SNAPSHOTSには近々投入していけるのではないかと思う。
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