D80/1-2024 | 台北 迪化街
2024年3月20日、第80日目 • 其の一。
日曜日の夕方にふと旅行サイトを覗いてみたところ、コロナ禍で抑えつけられていた海外旅への欲求が突如噴出したのか、勢いで航空券とホテルの予約をしてしまっていた。
近場だしいつでも行けるだろう、と思っていた台北へ。しかし気がつけばいつでもどころか、前回から13年も経った久方ぶりの再訪になった。今回の旅のテーマは「夜市」だが、それだけでは朝と昼の時間を持て余しすぎるのでざっくりと観光をしたりもした。
3月20日から3月24日のSNAPSHOTSは、いつもの週刊から日刊… 否それでも枚数が多すぎるため小刻みにじっくりお送りしていく。レンズは富士フイルムXF35mmF2 R WR一本。
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滞在したホテルの最寄駅である松江南京駅から北門駅へ向かう。いまの台北は東京以上に都会的で洗練された街並みを感じさせてくれる一方で、ひとつ路地に入ると急に下町風情の漂う光景が拡がっていたりもし、すこし歪で、常に形を変えている生き物のような胎動を感じた。
地下鉄は時刻表のようなものは無いようだが列車の本数は多くひっきりなしに訪れ、全ての駅にホームドアが完備され安全で、あらゆる空間が十分に広く確保され、到着した列車とプラットフォームの狭間に至るまでバリアフリーの構造となっている。
そして台北の人々は総じてとてもマナーが良いという印象。日本人と同様に整然とした行列を作って待ち、我先にと乗り込まず降りる人を優先とし、行列に割り込む人間も、椅子取りゲームのごとく空き席に向かって突進する人間も全く見られなかった。
感心したのは、混雑したプラットフォームから出口に向かうエスカレーターに於いてもそのスマートな振る舞いが変わらなかった点。都内では列車への乗降で列が守られることはあっても、エスカレーターに関してはやや曖昧なルールが適用され分け入ってくる人間がいるものだが、台北の人たちはきっちりと最後尾に付けて並んでいく。
設備も人も日本の方が遅れをとっているように思え、見習うべきだと感じた。
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迪化街
台北で最も歴史ある漢方薬や乾物の問屋街として有名なエリアの一つが迪化街だ。到着した北門駅から北に向かって歩くと、すぐに古くからの煉瓦造り建築の街並みが姿を現した。かと言えば、リノベーションされた洒落たカフェやレストラン、かわいい雑貨を並べたショップも肩を並べており、老若男女が楽しめるエリアになっている。
自分は変わり映えのしない都会すぎる街並みよりも、こうした趣のある町の方が散策しがいがあって好みだ。
台北霞海城隍廟
台北の道路には市民の足としてスクーターが溢れているが、静かな電動駆動モデルの利用も非常に多い。町中ではそのバッテリーのシェアリングサービスステーションを随所で見かけた。充電ステーションではなく、充電済みのバッテリーをすぐに差し替えが可能なのは素晴らしい。メーカーを超えてバッテリーの規格が統一されているということなのだろう。
ひとむかし前はTOYOTA WISHが定番だった台北のタクシーも、いまやSUV車であるRAV4の採用が目立つ。タクシーなのでイエローなのだが、日本で見ることのないカラーリングのためかやたら新鮮に感じるし単純にRAV4が格好いい。
➤ SNAPSHOTS 台北編
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