adidas SAMBA OGとadidas SAMBA ADVの違い
土曜日の10時にリストックによる再販が開始されるやいなや、5分以内には売り切れてしまったというadidas SAMBA ADV。自分はアプリの通知をオンにしていたので購入できたのだが、転売屋どもの所業により純粋なサンバー(SAMBAフリーク)のみなさんに行き届かないと思うと涙があふれて止まらない。いや冗談ではなくて。
既に持っているadidas SAMBA OGのブラックと今回購入したadidas SAMBA ADVブラック。「同じじゃん、同じ色やん。」と、ほとんどの人が思うかも知れない。
実際、色/使われているマテリアルに違いはなく、シルエットもほとんど変わらない。この記事のメインビジュアルに設定したSAMBAが片方がOGで、もう一方がADVであることに気づく人はいないだろう。
しかし私はマスター・オブ・サンバなのでその微細なレベルの違いを楽しむのだった。
なお比較対象は
adidas SAMBA OG
モデル: B75807/生産時期: 2020年7月/生産国: ベトナムadidas SAMBA ADV
モデル: AGW3159/生産時期: 2022年12月/生産国: ベトナム
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アディタフ
見分け難易度: ?
adidasの解説によれば
とのことで、サイトを見渡してみても他にアディタフを採用しているSAMBAは無い。
ADVの方がOGよりもトゥ部分が固い感触はあるのだが、自分が持っているOGは2年以上履いたこともあり既にだいぶ馴染んで柔らかく進化してしまっている。そのため比較は出来ないのだが、スケートボーディングにおいてトゥ部分は曲げや擦れなど酷使される部分なので、ADVの方が耐久性が高く設定されているのは間違いないようだ。
アッパーのスティッチ
見分け難易度: ★★☆☆☆
常に外部に晒されているため、目を凝らせば視認可能かも知れないラッキーな見分けポイント。
ADVはシューホール周りのレザーが「ダブルスティッチ」で縫製されており、より強靭な仕上げとなっている。
アイコンとなるスリーストライプも、ADVは最前面のみダブルスティッチ。
シュータン
見分け難易度: ★★★☆☆
実のところシュータンが一番違いが大きいのだが、履いている時にはシューレースを編み上げているため隠れてしまい、パッと見で違いを見分けるのは至難となってしまっている部分だ。
ADVの方はシュータンに薄くクッションが挟まれたような二重構造をしており、やや安定感を感じるかも知れない。
プリントのブルーの色合いがADVの方が明るい。
adidasトレフォイルロゴのあしらいが、OGは塗り、ADVはアウトラインに設定されている。
ADVの使用フォントのウェイトが大きい。
ADVはプリントの周囲にエンボス加工がされている。
ADVはシュータンの内部にクッションが挟まっており、やや厚みがある。
サイドのSAMBAロゴのプリント位置
見分け難易度: ★★★★☆
こちらも外部に晒されてはいるものの、比較対象がなければ見分けの付きにくい微細なポイント。サイドのSAMBAロゴの位置は、ADVの方がシューホールに若干近い部分にプリントされている。
使用されているフォントの種類やウェイトに違いはない。
ガムソールの色
見分け難易度: ★★★★☆
ガムソールの色にも違いがあるのだが、こちらも近くに比較対象がなければほぼ判断不可能な高難度ポイント。
ADVの方がやや彩度が低く明るさが暗めに設定されている。
ヒールタブの幅
見分け難易度: ★★★★☆
ヒールテープの上部、ヒールタブ(あるいはアキレスサポート)と呼ばれる部分の幅が、ADVの方がOGよりもやや狭くデザインされている。
ソックライナーのデザイン
見分け難易度: ★★★★★
マスター・オブ・サンバでさえ、人がSAMBAを履いている間はまったく判断不能な隠れた違いにして、履き心地に大きな違いを生むポイントである。
ADVはスケーター向けにアップデートされたSAMBAということもあり、スケーティング時の激しい衝撃を吸収するべく、より足裏にフィットする成形ソックライナーが採用されている。
ADVはヒールや土踏まずの部分がより足に密着して安定感が増すが、空間が狭まるため人によってはOGよりも窮屈に感じてしまう場合もあるかも知れない。ワンサイズ上を選択するのも良い。
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いかがだろうか?…まぁ、コアなSAMBAフリークのみなさん以外には非常にどうでもいいかも知れない。それくらいの違いだ。
ADVとOGのどちらも選べるとして、ファッションの側面で見栄えの違いを生むとは思えないのだが、言いたいのはこうした繊細な違いのモデルをそれぞれ現役で販売するくらい、adidasというメーカーがこだわりを持った製品づくりをしている点だ。
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