色眼鏡

私は『自分と相手を重ねて考える人』が嫌いだ

そうゆう人は相手の言葉
もっと言うと言葉に込められた感情に対し
自分の経験と合わせて物事を捉えている

でも私にはその行為は
とても浅はかに見えてしまう

なぜなら相手と自分は全くの他人だからだ
他人の感情を完璧に理解することなどできない

仮に自分と似たような経験があったとしても
そこでの感情体験は相手と自分とでは
全く異なるからだ

自分の経験を重ねて
勝手にわかった気にならないでほしい

そう思ってしまう

どんなに親しくても
どんなに長く一緒にいようとも
見ている景色
ものの見方、考え方

全てにおいて100%一緒
なんてことはありえない

だからこそよく大人の言う
「自分が嫌だと思うことは人にしてはいけない」
という方針にも納得ができない

正確に言えば
もう少し付け足すべきだと思う

「自分が嫌なことはもちろん
相手のものの見方、考え方に対応させて
きちんと相手を思いやること」
そこが大事なんじゃないかなって思う

全ては理解できないけど
相手に寄り添うことはできるし
少なくとも私はそうありたい

他人と自分は分かりあえない
そういった意識をしっかり持った上で
相手の気持ちと向き合っていきたいと私は思う