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それでもやはり、意識せざるをえない(小野美由紀のマガジン)

作家小野美由紀によるエッセイマガジンです。タイトル通り "それでもやはり、意識せざるをえない” 物事について、月に5-10本程度配信します。日々のエッセイ、恋愛、性愛、家族、また… もっと読む
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2019年10月の記事一覧

クィア・アイを見ると、人を褒めたくなる

クィア・アイを見ると、人を褒めたくなる

もう本当に今更なんだけど「クィア・アイ」にめちゃくちゃハマっている。なんでこれ、もっと早く見なかったんだろう?自分のバカ!という気分。

クィア・アイはNetflixのオリジナル作品で、ファブ5(ファビュラスな5人と言う意味)と呼ばれるゲイの5人組が冴えない一般人を見た目からライフスタイルまで大改造する、いわゆるリアリティー番組だ。

ファッション、ビューティーなど、各分野のプロフェッショナルが集

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困りごとと悩みごとの違い

困りごとと悩みごとの違い

「困りごとと悩みごとっていうのは違うんだよ」と、カウンセラーの友人が言う。
「あのね、困りごとっていうのは主題が明確で、本人も自分が何に困ってるのか、はっきりしてる状態。でも悩みごとってのはさ、

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子は親が人生でやり残したことを補完するために存在する(のか)

たまに実家に帰ると母の料理センスのなさに愕然とする。なぜチャーハンに生ハムを入れるのだ。ふつうベーコンだろ。あとパクチーは汁物でもないのに生のまま加えるな。パッサパサになるやろ。ミニトマトをすでに煮終えた味噌汁に入れるな。入れるんなら煮る前からやろ。なんていうか全ての料理においてタイミングがずれてる。

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自死について

このマガジンの更新をしなければ・・・と思いつつ、今月はなんだかずっと動けなかった。人に何かを言うことが、書くことが、いいことなのかどうかわからなくて、書こうと思ってはぼんやりすることが多かった。

なぜかと言うと、知り合いを亡くしたからだ。彼女は親しい友人・・・と言うわけではなかったけど、顔も知っていたし、あるコミュニティの中で関わりがあって、たまに「どうしているかな」と思い出すぐらいの関係性だっ

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