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今年読んで良かったやつ

ラストが切なくもあり嬉しくもあり複雑であった。万物はあるがままに存在することを許されており、また変わりゆくことも許されているはずである。のに……

最高の青春小説だった。

戦争がもたらす悲劇を、センチメンタルな描写に頼らずこれ程までに美しく表現できるなんて、全く素晴らしすぎる。そしてこれを米人が書き、米国でベストセラーになるというのも素晴らしい。何故この本が日本でもベストセラーにならないのかと、悔しい思いをしてしまう程であった。

熱すぎる歴史小説だった。途中まで完全にフィクションかと思う程熱かった。熱すぎ死してしまう。

「ありふれた祈り」というタイトルの言葉が出てくる場面、痺れちまった。物語の全てが集約されているような題名だ。

暗過ぎて読み進めるのが辛い部分もあったが、ラストは胸が熱くなった。

情景描写心象描写どちらも卓越している。嗚咽する程に感動してしまったぜ。来年もこんな本をもっと読みたい。

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