[日本ハムファイターズ観戦記] 今季の柳田がすごすぎる。でも近藤も中田も頑張ってるよ、という話。

 柳田すごいですね。ソフトバンクの試合をちゃんと見てはいませんが、数字だけを見ても、確かに異次元の成績。

柳田今季成績(8/12現在)
46試合/打率.391(リーグ1位)/14本塁打(リーグ2位)/35打点(5位)/37四球(3位)/出塁率 .502(1位)/長打率.758(1位)/OPS 1.260(1位)/得点圏打率.400(3位)
 

 まさに現役最強打者ですね。彼ほど完璧に何もかも兼ね備えた選手はなかなかいません。

一方、イケメン度では負けてないわがファイターズの近藤健介の成績も見てみましょう。

近藤今季成績
46試合/打率.344(リーグ3位)/2本塁打/26打点(13位)/46四球(1位)/出塁率.490(2位)/長打率 .455(12位)/OPS .945(7位)/得点圏打率.380(4位)

 こっちも柳田ほどじゃないですが、立派な成績ですね。ちなみに2017年の近藤はこんな感じ。ケガで途中リタイアしたものの、シーズン途中まで4割をキープして話題になった年です。

2017年近藤成績
57試合 /打率.413 /3本塁打/29打点/60四球/出塁率.567/長打率.557/OPS 1.124(この後ケガでリタイア)

 今季の柳田の凄さは長打と高打率をものすごい高次元で両立してるところ。2017年近藤の打率と出塁率は異次元だけど、それ以外は圧倒的に勝ってますね。ただ打点は35と、HR数、打率のわりに少ないと思います。得点圏打率は悪くないので、たぶん柳田の前の打者の出塁率がそれほど高くないので、得点圏打席自数体がそんなに多くないからと思われます。あと、四球ももっとあっていいのでは。どの球団の投手も得点圏の柳田とはストライクゾーンでまともに勝負しないと思われるので、その気になればもっと四球は増えるでしょうが、やはり自分が決めようという意識が強いんでしょう。あと、あれだけフルスイングしながら三振が35(リーグ14位)と意外と少ないのも特筆すべきですね。足が速いので併殺もとりにくい(今季ゼロ)。ほんと、厄介な打者です。接戦の終盤に満塁で回ってくると、長打を打たれるぐらいなら歩かせて押し出しにしたたほうがいい、と思うこともある。

 いっぽう近藤のいいところは抜群の選球眼。シーズン当初は打率.2割台前半で低迷していたけど、四球だけは確実に選べていました。柳田とは打率で.047も差があるのに出塁率が.012しか差がないのは、四球の差が関係していますね。柳田と比べると、後ろに中田がいるので、自分で決めようという意識は柳田ほど高くないと思われるのも関係しているはずです。でも柳田とは違う意味で、接戦の終盤に満塁で近藤に回ってくると投手はイヤだと思いますね。なにせボール球を絶対と言っていいほど振らないので、一点差勝負だと押し出しが怖く、ストライク勝負せざるをえなくなるので。近藤はここにきて打率も急上昇し始めたので、この先柳田が打率を落とすようなら、最終的に四球の差で首位打者の趨勢が決まる可能性がありますね。打数が少ないと、打率は上がりやすいので。

ちなみに今季の中田さん
46試合/打率.239(リーグ23位)/15本塁打(リーグ1位)/51打点(リーグ1位)/26四球(リーグ8位)/出塁率.333(リーグ16位)/長打率.564(リーグ4位)/OPS.898(リーグ9位)/得点圏打率.291(リーグ18位)

 打率はこんな感じだし、得点圏打率も言うほど高くないのに、打点がトップなのは、西川(出塁率リーグ4位)近藤(出塁率リーグ2位)と、前を打つ打者がよく出塁しており、得点圏打席数自体が柳田よりもかなり多いからと推測されます。西川と近藤をつなぐ2番が固定しないのが今季ハムの課題だけど、そこがしっかりと決まれば、今以上に中田の打点は増える可能性がありますね。今年の中田は不調が長引かず、わりとコンスタントに結果を残しているので、この調子で最後までいって、二冠王をとってほしいと思います。柳田・浅村・山川と、ライバルは強力すぎますけどね。

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