[日本ハムファイターズ観戦記] 戦力外・自由契約・トレード・ポスティングなど
日本シリーズが終わり、NPBの公式試合がすべて終わりました。これからは短いストーブリーグに突入です。あと4日で12月に入り自主トレ期間に突入、年があければキャンプインまではたった1ヶ月です。コロナの状況次第で来年の開催がどうなるかわかりませんが、チームを立て直すにはあまりに短い時間です。
さてドラフトに続き、戦力外通告や契約切れで退団しそうな選手、トレード、ポスティングでメジャーにわたる選手などの名前が続々とあがってきています。
（現役引退）浦野
（戦力外）白村（現役引退）、黒羽根（現役続行希望）、吉田侑樹(現役続行希望）、姫野優也（育成契約打診）、宮台康平（育成契約打診）、鈴木遼太郎（育成契約打診）
（退団）ビヤヌエバ（自由契約）、マルチネス（自由契約）
（トレード）吉川（西武に金銭トレード）
（ポスティング）有原
以上、支配下登録から11名外れる見込み。一方ドラフトで支配下契約は6名。差し引き5名分のマイナスで、現在64名の見通し。育成登録はシーズン終了時で4名、ドラフトで2名、さらに支配下から育成落ちが最大限で3名。計9名です。
戦力外になった6名は、まあ仕方ないかなという感じ。2017年ドラフトで指名された宮台と鈴木は少し見切りが早い気がしますが、育成契約でもう少し様子を見る感じでしょうか。東大卒の宮台は野球に見切りをつけて一般企業に転職した方がよさそうな気がしますが、あとは本人の野球への情熱次第。
外国人の2人のうち、ビヤヌエバは仕方ないというか当然でしょう。成績も期待外れでしたが、それ以上に来季は野村をなんとしても一本立ちさせなければならない事情があります。多少打てなかろうがエラーしようが1年間使い続けるはず。ポジションがかぶるビヤは必要ない。またマルチネスは真面目で性格がよく、日本での実績もありますが、先発としては少し厳しい。中継ぎで、それも格安年俸なら……という感じですが、本人が拒否したのかもしれません。来季の外国人はバーヘイゲン、ロドリゲスに王。あとは先発と中継ぎで1人ずつ新外人の補強でしょうか。大砲候補も欲しいところですが、育成中の若手との兼ね合いがあります。
吉川のトレードは少し驚きましたが、今年の吉川の使われ方を見ていたら、予想はできました。ファームでそこそこいい投球しても全然上に呼ばれないし明らかに構想外という感じでしたから、放出自体は仕方ないかと思いますが、同一リーグで、しかも金銭というのはなんとも…飼い殺しにするよりは本人のために……ということでしょう。戦力外にせずトレードになったのは、せめてもの吉川のプライドに配慮したってことでしょうか。せっかく巨人から呼び戻して、最後まで面倒見るかと思ったんですけどねえ。西武の辻監督はこんなコメントを出しています。
「非常にありがたいです。うちのポイントだった左投手、喉から手が出るほど欲しかった」と喜びのコメント。「実績も経験もあるし、未知数ではなく即戦力で獲っていただいた。楽しみです」と期待を寄せ、「心機一転、気持ちも熱く入ってきてくれると思うので大いに期待しています」と歓迎した。
この手放しの喜びようを見ると、吉川はハム球団が考えているよりも外からの評価が高いのかもしれませんね。使いようではまだ一花も二花も咲かせられるかもしれない。これで来年大活躍でもされたら、まさに赤っ恥です。
しかし同じ歳で同じドラ1の斎藤は来年も手術までして残留するのに、2012年のMVPはあっさり構想外。どっちが使えるかといえば、もちろん吉川の方が全然使えるわけで、斎藤を残すために吉川を放り出した…とまでは言いませんが、釈然としない思いを抱く人は多いでしょう。
そして有原はかねてから伝えられているようにポスティングでメジャーへ。有原がプロ入り以来、1年通してそのポテンシャルに見合った成績を残したのは2019年の1年だけで、個人的にはあと2年ぐらい2019年並みの成績を残してから行けよ、と言いたいですが、そこはハム球団の方針なので仕方ない。あともう一人ポスティング希望と伝えられた西川は、メジャーの状況を見て、国内FAと両にらみのようです。こっちも流出必至と思ったほうがよさそう。パリーグの他球団に行かれたりすると厄介なので、国内移籍ならセ・リーグに行ってほしいです。
さて現在の支配下見込みが64名。西川も抜ければ63名。新外人を2名獲るとして65名。枠は70名ですが、少し余裕を持たせるはずなので、67名に収めるとして、あと2名ほどの新入団選手を見込んでいることになります。それがトレードなのかどうなのか。現在の育成選手（長谷川、高山、宮田、海老原）の誰かが支配下登録されるのか。これからの動きに注目です。
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