[日本ハムファイターズ観戦記] 8/7 堀くんの経験値爆上がり
ご無沙汰しておりました。最近バタバタしていて、試合は見ていたものの観戦記までは書く余裕がなかったんですが、今日は久々にハラハラドキドキの試合だったので書いてみます。
3−0と3点リードで守護神・秋吉登板。大船に乗ったつもりが、いきなりの2ベース。とにかくタマが高く浮いて危なっかしい。相手の打ち損じに助けられてなんとか二死までこぎつけたものの、さすがにこういう場面、職人・栗山は見逃してくれず、あっさりタイムリーで2点差。ここから急に場面は暗転。一発を怖がってコーナーをつきすぎて四球という秋吉の悪いパターンが出て森を歩かせ二死1,2塁。ここで栗山監督は、20球以上投げてもコントロールが一向に定まらない秋吉を諦め、堀にスイッチ。左打者が続くことで玉井ではなく堀だったんでしょうが、まさかこれがさらなる地獄の釜を開けることになるとは(笑)。
今季ケガでの離脱はあったもののずっと好調で成長を感じさせていた堀ですが、ストライクが全く入らずまさかの2者連続四球で押し出し、1点差。表情を見ても緊張でこわばっているのがわかります。そして二死満塁でスパンジェンバーグに対してもカウント3-1と絶対絶命のピンチ。あと一球ボールになれば押し出しで杉浦の勝ちを消してしまう。「ヤバいよヤバいよヤバいよ」という堀の心臓のドキドキがテレビ画面越しに伝わってくるようで、しかし見ている側としてはただただ祈るしかありません。でも土俵際まで追い詰められてやっと開き直れたのか、そこからは2球連続ど真ん中に渾身のストレートを投げ込み、見事空振り三振ゲームセット。相手もストレートしか待っていない中、最後の最後に思いきり腕を振った素晴らしいストレートがいきました。相手が打ち損じることもあるんだからとにかくストライクを投げてくれというこちらの思いが通じましたねw 打ち取ったあとの堀の心底ホッとしたような笑顔が印象的でしたね。
だいたい野球は最後に守護神を送り出せば、あとは彼に全てを託すしかない。監督のやることも、ブルペンのやることも終わりのはず。でも栗山監督は秋吉続投では危ないとみて、まだ2点差ある時点で代えた。本来なら同点にされるまで抑えに託すべきだと思いますが、そこは監督としての判断です。でも信じて送り出した堀は、そんなに簡単には代えられない。押し出しで一点差になった場面で玉井を出すこともできたでしょうが、それをやったら堀の精神的ショックは計り知れない。将来のハムを背負う投手になるはずの堀にすべてを託して続投させ、なんとか最後の最後に逃げ切った。堀にはいい経験になったはずです。もう今日の仕事は終わりだと安心していたであろうタイミングでのまさかの緊急登板。気の毒な面はありましたし、彼が打たれて負けたとしても彼は責められない。でも見事に抑えて今季初セーブ。もしかしたら未来のセーブ王の第一歩を、私たちは目撃したのかもしれません。
しかし昨日の宮西といい今日の秋吉といい、後ろの2枚の調子が不安定なのはちょっと気になりますね。
それにしても8回裏無死満塁で、打ち気にはやって初球の低め変化球に手を出してあっさり併殺に倒れ、追加点のチャンスを潰した横尾は大反省ですね。あそこで1点でも2点でも追加点がとれていれば9回表にあんな大劇場は生まれなかったし、秋吉があっさり3人で締めてゲームセットになっていたはず。
ともあれこれで西武6連戦の負け越しはなくなり、5割復帰で再び4位浮上。ソフトバンクが楽天に逆転負けして、首位とのゲーム差はついに2.5ゲーム差まで縮まりました。あしたも勝って、一気にカード勝ち越しを決めましょう。
いやあ、野球って面白いですね!
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