[野球][北海道日本ハムファイターズ観戦記2023] 中田翔のゆくえ

 巨人との3年契約をオプトアウトを行使して破棄して自由契約の道を選んだ中田。11月までは巨人に保有権があり、12月1日から晴れて自由契約になり他球団との接触が可能になるはず。つまり表だって交渉できるのはあした以降で、もしかしたらあしたいきなり「中田××に入団決定」なんて報が出るかもしれません。ただ降って湧いたような安樂騒動がおきて、表面的には同じ「パワハラ」ということで似た印象がある中田事件のことが蒸し返され、イメージ悪化を恐れる球団が二の足を踏んでるんじゃないかというのがこの記事です。私は中田事件と安樂事件では悪質さの度合いが全然違うと思いますが、確かに中日以外の球団が獲得に前向きになってるという話は全然出てこない。もしかして中日が獲得に二の足を踏めば、獲得してくれる球団がおらず浪人になってしまう恐れがある。ノリも村田もそれまでのイメージが悪くて自由契約のあと獲得する球団がなかった。中田もそうなる可能性がなくはないですね。

ただ私がこの日刊ゲンダイの記事で気になるのは

球界では「巨人出戻り説」や「日本ハム復帰説」など、さまざまな見方があるのも確かだ。

という部分です。私は以前からハム復帰説を唱えています。確かに不祥事で放出せざるをえなかったけど、それまで中田が球団のVIPであり絶対的な中心選手だったことは確か。嫌う人も多いですが、私のように今でも復帰を望んでいるファンも多いと思います。北海道のファンにとって中田は良くも悪くも特別な存在ではないでしょうか。あれから時間がたち、中田も社会的にも野球選手としても十分に制裁を受けて、暴行事件への償いはできた、(個人的に嫌いな言い方をすれば)禊は済んだ、と球団が考えるなら、復帰させてハムで面倒を見ようという考えがあっても不思議じゃない。中田事件の被害者だった井口は戦力外になった。つるんでオラついていた西川もノンテンダーになった。近藤も大田もいなくなり、若い選手が台頭して選手も入れ代わってチーム内の雰囲気や力関係も変わったはず。以前のように中田が絶対的な王様、ガキ大将でいたような状況ではなくなっている。そしてなにより、最大の保護者だった栗山が球団の要職で戻ってきた。そうしたすべてが中田の復帰のためのお膳立てのような気がするんですよね。やらかして放逐せざるをえなかったかつての問題児が改心しての帰還。選手としては晩年に差し掛かりつつある中田の最期の花道はハムが作るべきだと私は思うし、引退興行を打てばお金にもなります。これは完全に憶測ですが、引退の危機すらあった中田をなんとかしたいと当時の原監督に栗山監督が頭を下げた時、何年かたったらハムに戻す、という話があった可能性もなくはない。

 もちろん「そんなことはありえない」という見方が大半だと思いますし、この私の記事にも反発の声が多くあがることは十分予想できます。実際ハム球団が獲得に興味を示してるとかいう報道も全くない。でもハムがこういう情報を一切表に出さず隠密行動をするのもまた確かです。こないだの山崎サチヤの時もおそらくは完全に水面下で話を進めていて、はっきりしたところで獲得情報が明るみに出て、そこからはあっという間だった。中田の突然のオプトアウト行使も、はっきりと明確に「辞めても拾ってくれる球団」がいるからできたんだろうし、それが中日じゃなくハムだというのは十分ありうると思います。だからあした以降突然、中田のハム入団発表があっても全然不思議じゃない。

 事件以来、中田が直接北海道のファンに向けて謝罪したことはなかったはずなので、入団記者会見はまずはそこから。新庄監督はもちろん栗山・稲葉という中田が頭のあがらない先輩・恩人も同席して、「やらかして苦労した中田の成長した姿を北海道のファンにお見せしたい」とか言って。

 でもここに来て安樂騒動が勃発し、コンプライアンス最重視の流れの中で、中田獲得はあまりにタイミングが悪い。だからすぐには獲得とはいかないかもしれません。

 まあ以上は私の願望込みの憶測、というか妄想なんで、全くそんな話はないのかもしれない。でも中田の復帰が弱小打線のハムにとって大きな戦力補強になることも確かなんですよね。もちろんいきなり四番に復帰することはないでしょうが、三番清宮四番万波五番野村六番中田、という打線はそれなりにサマになる。変な外人をとるよりずっと計算できるはず。単なる引退興行目当てだけじゃないメリットがある。

 もちろんあっさり中日あたりに入団して、私のこんな文は全くの無意味になる可能性も大ですが、いずれにしろ中田にとって良き結果となることを願っています。

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