[日本ハムファイターズ観戦記] 各選手の秋季練習について

休みなく飛んで来るボールをさばき「キツかったです。高校時代を思い出しました」と苦笑いだ。
秋季練習初日から、3日連続で特守を敢行。「覚悟はしていたけどキツイですね」。
「平沼、清宮、野村が試合に出たら(年齢は)僕が1番上。自分が落ち着いてプレーしないと、示しがつかない。今年はまだ、自分のことでいっぱい、いっぱいだったので、もっともっと力をつけて、周りが見えるようにやっていけたら」
「(守備の)確実性を上げるには、どういう動きをするのか」と課題を設定。上半身に頼りがちだった動作を見直し、下半身主導の意識を体に刷り込んできた。
この日は特守直前にシャトルランで両足をいじめ抜き、疲れた状態でも無意識に理想の動きをするという狙いを持って取り組んだ。
「危機感を持ってやらないと行けない年齢。守備でもバッティングでもイチからやらないといけない。もう7年目にもなるので、そんなに多くのチャンスはもらえないと思う。もう若手ではないので、この時期が本当に大事だと思う」と自らに気合を入れていた。

 フェニックス・リーグに参加していない、主に25歳以上の選手が鎌ケ谷で秋季練習に励んでいます。その記事が少しずつあがっています。

 各選手が課題をもって練習に取り組んでいるのはいいこと。淺間や平沼のコメントからは、いかに彼らがプロに入ってからゆるふわな練習しかしてこなかったのかうかがえますね。淺間なんて、デビュー当時からあまり体型が変わっておらず、厳しく鍛え猛練習でプロのカラダを作り上げてきたとはとても思えない節がある。もちろん彼の場合ケガの影響は大きかったと思いますが、未だに持って生まれた素質やセンスだけで野球をやっているところがあったんじゃないでしょうか。西川のメジャー流出という滅多にないチャンスを絶対に活かすために、このオフは徹底的にカラダをいじめ追い込んでほしい。平沼も、ショートのレギュラーに一番近いとは言っても確保したとは到底言えない状態。このオフにどれだけ練習するかで大きく運命は変わってきます。

 そして去年は大きく期待を裏切った石井や清水はさすがにそろそろ崖っぷちに追い込まれているのを自覚しているよう。志願の特訓、結構じゃないですか。彼らもこのオフが勝負ですね。

 2年連続で規定打席に到達した渡邊は、さすがに彼らよりはもう一段階上の課題をもって取り組んでいるようです。

 これ以外にも秋季練習に参加している若手〜中堅はいると思いますが、その中でも彼らがこうして取材を受け記事にしてもらっているのは、おそらく球団からメディアに向け、記事にするよう働きかけているからだと思います。それも来年いっそう飛躍してレギュラーをとって欲しいと期待してるからこそ。その期待に応えてほしいです。何度も繰り返しますが、彼らにとってはこのオフの過ごし方がプロ野球選手人生にとっての最大の分岐点となると思います。決して妥協せず、自分を甘やかさず、徹底的に追い込み、練習漬けになってほしいと思います。結果は来年、出ます。

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