[野球] 10連勝で2位浮上

日本ハム 2-0 ソフトバンク

 野球ネタではご無沙汰しておりました。

 ソフトバンク相手に敵地で3タテ、これで10連勝でロッテを抜きようやく2位に浮上しました。言い換えると9連勝しても順位が変わらなかった。いかにロッテが負けない戦いをしているかわかりますが、ここに来て投打が噛み合い、首位ソフトバンクとも6.5差まで差を縮め、なんとかうっすら背中が見えてきた感じでしょうか。少しは今後の楽しみが出てきました。とはいえ連勝はいつか止まります。その後反動でズルズルと連敗しないことが大事。5日から楽天2連戦のあとは目下のライバル、ロッテ相手の3連戦が待っています。できれば4勝1敗ぐらいで乗りきりたい。

 連勝は対中日の3戦目から始まったわけですが、やはり分岐点は6/27対西武初戦でしょう。4点ビハインドから2点差まで追い上げての二死1,2塁で回ってきた絶不調中田に、まさかの代打矢野。このショック療法が効いてか賢介レアードの連続タイムリーで逆転、完全な負け試合をひっくり返した試合は、ある意味で今シーズンの動向を左右しかねない重要な意味を持っているのではないでしょうか。交代の理由はあとで監督自身によって腰痛と説明されたわけですが、それを100%信じている人はほとんどいないでしょう。その後中田は西武3連戦の残り試合を欠場、ソフトバンク戦で4番復帰するも、12打数2安打5三線、打点は押し出し死球の1のみと、復調にはほど遠い感じ。打席でもまるで打てる気配がありませんが、周りがよくカヴァーしている。4番がここまで足を引っ張っていても勝てている要因は、先発投手陣が安定してきたこと、そして増井がファーム落ちして抑えに抜擢されたマーティンの安定感抜群の投球で、後ろが計算が立つようになったことが大きい。もちろん絶好調の陽や岡や賢介を始め、打線も繋がるようになってきた。投打が噛み合っている状態です。

 中田はチャンスで死球を食らって相手投手を睨みつけてましたが、怒りをあらわにするぐらい張り詰めた緊張感と強気でプレイできているなら、最悪な状態は脱している……かもしれません。死球も曲がりなりにも貴重な追加点となりましたし、これが良いきっかけになるといい。オールスターまであと8試合。なんとか後半戦までに復調してくれれば。個人的には4番を外し下位で打たせたほうが彼にとってもいい気がしますが、監督は4番を外すつもりは毛頭ないようなので、後半の鍵は中田が握ることになりそうです。

 それにしても大谷はすごいですね。1番抜擢にも驚きましたが、まさかの初回初球を打っての先頭打者HR。投げては8回無失点。まるでマンガの世界です。これで7連勝で、シーズン開幕当初なかなか勝てなかったのはなんだったんだろう……という感じです。

 さて今後の課題です。ここからしばらくは週末に当たることが多い対ソフトバンク戦にあわせ勝ち頭の大谷と有原、そして伸び盛りの高梨という、一番力のある先発3人の登板を週末に集中させるやり方は、週の前半の、いわゆる裏ローテが弱くなることを意味します。吉川、メンドーサ、そして斉藤という並びは、最悪3連敗を覚悟しなくてはならず、かなり厳しい。今年は対ソフトバンク戦の対戦成績がよく、去年惨敗した対策をしっかりしてきたことがわかりますが、そのわりに6.5ゲームも離されているのは、ほかのチームに取りこぼすことが多い証拠です。もちろん週末のソフトバンク戦は重要ですが、週の前半に集中している他チームにつまらない取りこぼしをしないこと。とりわけ眼下の敵ロッテは強敵です。8月第一週のロッテ〜ソフトバンク6連戦が、大きなヤマになりそうですね。

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