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仙台バートスケータ事情

「つれづれ」 Vol.15 2002/03/07 公開記事 原文そのまま 

バートって大きいし、簡単に作れないし、全国でもそんなにたくさんある訳じゃない。 思っていた以上に人口は少ないみたいだし、さほど増加もしていない様子。 そして何処もスケータ数減少傾向の悩みを抱えているような気がする。

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 東北には青森県営スケート場内に春~秋にかけて設置される屋内10ftと ミナミスポーツ仙台泉店駐車場にある屋外12ftの2つのバートがある。 東北をみる限りではバートを滑る人達はセクション遊びも街遊びもやる。 私も最近はカーブがちょっとおもしろくなってきてるけど、 バートの快感を味わいたくて滑りに行きたくなる。 ミナミのバートはバーチカルが長くて難しいからコーピングトリックの練習でミニランも滑る。 パークに行けば出来ないものがたくさんだから楽しく遊ぶ。 私にとってはセクションも公園遊びもバートも *楽しさ* の種類が違う。だからいろいろやりたい。

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 インラインスケート全体ではどんどんとまでは行かないけど徐々に人は増えてる。 そんな中で出来る場所の限られるバートスケータはさっぱり増えない。 お手軽性がないし、個人差はあるけどレベルアップにはある程度、時間がかかる。 結構地味~な練習が *とっても* 大事。でもやればやっただけ上手くなるし、 そんな大きくバートの形が違うこともないから何処にいっても滑れる。

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 仙台でもバート滑っていた人が就職/転勤で居なくなったり、 興味を持っていた人が始める前にやっぱり引っ越ししていってしまったり、 みんなと休みが合わなくて寂しがってる人もいるし、 すっかり足が遠のいている人もいるし、かと思うとふらっとやってくる人もいる。 でも新しい人はとんと増えていかない。だから減る一方。

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 高年齢化/長経験年数化している、ということは辞めていく人が少ない、ということで、 それだけ面白いのにどうして人が増えないのだろう。ナゾだ。 自分に子供が出来たらバートはやらせたいと思うんだけどな。 (あ、近くにバートがあったらね。 <- これもネックの一つか...。)

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 バートの魅力はコーピングより上での無重力感というか爽快感だと思う。とにかく気持ちがいい。 コーピングから離れるに従って気持ち良さが Up する。 ちょっとコーピングから出るようになった頃から、もっともっと、って 小さな子供が高い高いをおねだりするように自分に言ってしまってる。 でもなかなかそんなに高さは上がらないんだけど。 この気持ち良さとドキドキ、ワクワク感をみんなに知って欲しい、体感して欲しい、 という気持ちもない訳ではない。

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 やりたい人は何も言わなくたって勝手に足が向く。 やりたい気持ちがあれば続けていくだろうし、続けていけば上達していくし、 上達していけば楽しくなってくるし、楽しいとどんどんやりたくなる。 そう思っているから来るもの拒まず去るもの追わず状態。 これは別にバートだけに限ったことではないし、いろんな人がいるわけで、 ちょっとだけやって(isk8シーン自体からも)消えていく、というのも沢山見てきた。

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 やっぱりいろんな人に目にしてもらう機会を作っていくしか新規参入者は望めないのかな、と思う今日この頃。 絶対数が多ければ中にはハマル人も出てくるだろう。 でも人の集まる場所に行ってやる、というわけにはいかず、 バートのある場所に人に来てもらわなければならない。それって始めから興味がなかったら来ないさね。 それに自分は見てもらえるくらい上手い訳じゃないし、見栄えするトリックも出来ない。 でも人に見せたくて滑ってる訳じゃなくて、自分の為に滑っている。 でも人が増えたら楽しい。刺激も影響も受けるだろう。
 ということで、相変わらずモンモンとした気持ちでバートを滑る日々が今年も始まった。

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[おまけ:高年齢化現象を引っ張る(!?)私がバートをヤメられない訳]

名古屋のじゅんじゅんさんに言われたことで超納得。

 自分では普段、むちゃしないことを心掛けてる。 これはバート以外でも今もそう。ダメだと思ったらやらない。 中途半端な状態でむりやり立とうなんてしない。 必要と思わない時はドロップインさえしなかった。 高さと持続力の頭打ちが来た時に始めて座りおりのドロップインをしようと思ったし、 立ち下りに関しても高さに対しての頭打ちが来た時だった。 いつも自分のやりたいことに対してどうすればいいかを自分で考えて判断する。 人からの有難いアドバイスもたくさん受けるけど(いつも超感謝!!)、 判断材料を並べて(時にはある程度ジミ練して)タイミングは自分で決める。 そう。私には私のやり方がある、なのだ。 だからかも知れないけど、自分の一番のおもちゃは自分自身だって思える。

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 そういう経緯から自分は時間をかけて高さが出るようになってきたし、 その分、たくさんバートの中で転んできたから安全な転び方が出来るように体に染み付いてきた。 もともと最初に身の回りに多かったスケボーのバートライダー達の転び方から学んだんだけど、 それがとても安全なようで、安心して見ていられる、 安全だからどんどんアグレッシブにできる、と言われた。安全なバックグラウンドがあるからどんどんチャレンジできる。 だから楽しいんだ。楽しいからやめられないんだ。

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 なんで最近こんなにチャレンジ精神が旺盛なんだろう、 単なるネジが飛んだ人間だからか、と短絡的に思ってたけど、 積み上げてきた地道なことが誉めてもらえたことで認識できて、 それがなんだかとってもうれしくなったし、気持ちがとってもすっきりした。 そういえばもう何年スケートやってきたんだろう。

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 自分を信じれる、チャレンジ出来る、そんな状況の今は最高に楽しい。

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