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人と人以外の恋の末

ここ2週間ぐらい、ふわっとしている感覚があった。
春のやつだな。
なんか、寝ても眠いみたいな感じ。
毎年そんな感じになる。
昼寝すると夜眠れなくなるとかあるけど春だけは別。

日本人のゲノムの解析結果が出ていた。
従来は日本には縄文人と呼ばれる人がいて、そこに大陸から弥生人が入ってきて、その混血具合がグラデーションになっているという説が強かったんだけれど、もう一つ第三の種族が色濃く残っているとわかったらしい。
後先までは書いていなかったけれど、大陸からの種族。
今までは北東アジアだけだと思われていたけれど、東アジアからの流入もあったんだそうだ。
遺伝子を解析することで、それまで見えていた景色が変わったということだ。
例えば、文化でもそう。言語でもそう。第三の種族の痕跡があるはずで、他の学問にも影響していく。

面白いなぁと思ったのが、日本人のルーツの中にホモサピエンス以外の種の痕跡も見つかったのだそうだ。
ネアンデルタール人、デニソワ人。
昔の教科書なんかでは、かなり類人猿的なギャートルズ的な風貌で書かれていたのだけれど、最新のものではもう少し人間に近い風貌だったらしい。
ネアンデルタール人やデニソワ人はすでに絶滅していると言われているのだけれど、僕たちの祖先の中に実は紛れ込んでいたっていう話。
なんかすげぇなぁって思って。
もちろんどうやって交雑していったのかまでは誰もわからないわけで。
そこはきっと想像力で埋めていくしかないのがすごく面白いなぁって。
人と、人以外の別種との恋とかね、あったのかもしれない。
もちろん侵略だとかもっと苛酷な運命だったのかもしれない。
でも結果は勝利だよなあ。実際に遺伝子が残されているのなら。

そういうゲノム分析は医学を根本的に変える可能性があるらしい。
喘息だとかアレルギーだとか糖尿病が遺伝子でわかったりするらしい。
なんだかすごい話だよなぁ。

日本人とは!
ナショナリズムに溢れた質問のように思えるけれど。
結果的にはそうなっていないのが面白いなぁって。
北東アジアということは、モンゴルだとかから朝鮮半島を通ってってこと。
東アジアということは、黄河流域から漢民族の地を通ってってこと。
縄文人はポリネシアンなんかに近いってことだもんね。
ミックスルーツなのだよ、そもそも日本人は。
こうなってくると、ミックスですか?とかの質問も意味ないよな。
だって全員がミックスルーツなんだから。
韓国人はーとか、中国人はーとかもあんまり意味がないよな。
兄弟だし。ネアンデルタール人まで祖先なんだから。

ちなみにYellowmonkey的なことではないです。
ほぼ世界中の人類にネアンデルタール人の遺伝子が入っている。
そこはお間違いなく。

科学は色々と暴いていく。
誰かが創った神様の伝説も一瞬で煙になってしまう。
日本人は凄い!とどうしても考えることがあるけれども。
そもそも日本人って何よ?ってのはわりと足元から引っ繰り返しに来る。
固有の種族でも何でもない。

案外、ネアンデルタール人は冬眠をする種族で。
その遺伝子が春の僕を眠くしているのかもなー。

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