見出し画像

【現場管理者インタビュー】小野田商店は「即応予備自衛官」制度を導入しました!【後編】

↓この記事は前回からの続きで後編です。前編中編はこちらから!↓

さて、前回の記事で現役の即応予備自衛官の社員からの声をご紹介しました。では、即応予備自衛官制度を導入した現場での当事者以外はどのように制度に対応しているのでしょうか?

また小野田商店の有事への備えは即応予備自衛官だけでなく、「自治体との防災対策に関する協定」に基づき、墨田区へ災害時における氷の優先供給を行うことになっています。
しかし、現場では実際どのように災害へ対応していくのでしょうか?

今回は現役の即応予備自衛官が所属し、また自治体との防災対策に関する協定を結んでいる小野田商店墨田工場の佐々木工場長に実際の現場ではどのように対応しているのかお話を伺いました。

小野田商店墨田工場は主に原料氷の加工施設として生産を行っています。
また、4階建て8階相当の大型冷蔵庫を持ち、製品の運送拠点ともなっております。

佐々木 豪|小野田商店 墨田工場 工場長
2002年4月、小野田商店入社。
2017年4月より小野田商店墨田工場の工場長に就任。
また、今年の5月より製氷冷蔵部次⾧(純氷製造担当)として小野田商店の飲食用氷など、主要製品の生産管理を日々支えています。


【Q.1】実際に導入した感想

実際に墨田工場に即応予備自衛官を導入してどのように感じるでしょうか?

【Q.1】への回答
即応予備自衛官の制度自体が、まだあまり知られていないということもあり社内でも充分に理解が進んでいるとは言えませんが、配送担当者の間でスケジュールなどを調整してやっていけています。
休日が訓練だった場合、月曜日に有給を取るなどの休息はどうしても必要になってくるので、即応予備自衛官の制度自体もっと知られていく必要がある
あると思います。

【Q.2】現場での災害への備え

墨田工場では、自治体との防災対策に関する協定に基づき、墨田区へ災害時における氷の優先供給を行うことになっていますが、備えとしてどんな課題などがありますか?

【Q.2】への回答
在庫状況などが変化するので、いつ起きるかわからない災害に対して一律な対応は難しいですが、氷自体は常に工場にあります。
問題は配送手段のほうで、非常時にも氷の運送が通常通り行えるとは思えません。そういったときに備えるには国や自治体との連携が必要となってくると思いますので、即応予備自衛官のような制度は重要だと思います。

【Q.3】これから現場として進めていきたいこと

即応予備自衛官制度は社員自らの提案で導入された制度でしたが、このように現場から進めていきたいことなどはあるでしょうか?

【Q.3】への回答
(即応予備自衛官もダブルワーク的なことでもあるので)ダブルワーク的な制度をゆくゆくは進めていきたいと思っています。
これからは時代に合わせた多様な働き方が必要になってくると思います。

以上、実際に即応予備自衛官を導入している現場の管理者からの声でした!

さて、即応予備自衛官制度の社内認知度向上など、まだまだ小野田商店として取り組むべき課題が多く残されていることを感じました。

小野田商店本社では、有事への備えとして3日分の生活用水や非常用ガスコンロ、トイレットペーパーや食糧などの必需品を常に屋上に備蓄しております。他にも各事業所にて月一回は事業所向上委員会を開き、現場での環境向上に努めています。
また非常用の連絡手段なども検討し、社内普及に努めております。

いざ本当に災害などが起こった場合、どのような対応ができるか想定しきれないことがあることは現実ですが、それでも様々な側面からできるだけの対策を考えていくことは会社としての義務でもあります。

氷は災害の飲食糧の冷蔵や応急処置に使えるだけでなく、融ければ安全な飲み水になります。

氷は有事の際には医療用や冷蔵用、また融ければ飲み水としても使用できることから、重要な物資として扱われます。アメリカでも2005年、ハリケーン・カトリーナが襲来した際にも、避難所の25万人近い人々が物資の到着を待つことになり、米軍による大規模なオペレーションにより食料品、ガスなどともに氷が提供されました。

そんな重要な役目を持つ氷、それを99年に渡り生産し続けてきた小野田商店だからこそ、有事への備えは企業の大事な役割と考えます。

今後とも小野田商店は次の100年も迎えられるように、日々様々なことに備え改善を続けていきます!



この記事が参加している募集

#企業のnote

with note pro

12,669件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?