邪念詩その8「Has It Been White Yet? 」
邪念詩とは
音楽好き芸人ジョニー小野が提唱する、「っぽい」歌詞である。創作意欲の源泉は「邪念」であり、そこから生み出される詩は、メロディが無くてもモンスターのように生命を得るのだ。
今回の解説
2000年前後のJPOPにおける冬の歌の要素を抽出し構成した。
・基本、言葉はいつも足りない
・基本、想いは募るばかり
・基本、あなたを忘れられない
・基本、あの日は帰ってこない
・基本、雪が全てをかき消す、もしくは全て雪に変わる
・基本、胸はつぶれそうだし、痛みを抱いているし、あなたのやさしさは忘れられない
・基本、タイトルは何らかの冬関連の英語。whiteとか実に良い。
演奏のヒント
前奏はアコギ。ストリングスが欲しいところだが、あえてエレピで。ベースはサビ前から盛り上げて。ドラムは静かに降り積もる雪を意識して。
Has It Been White Yet?
よろこびも悲しみも
あなたはたくさん教えてくれた
ひとりの夜がこんなに切ないなんて
今日初めて知ったよ
足りない言葉ばかり
二人はいつも見つけてた
募る想いを重ねても
悲しみをやさしさに変えられない
雪のかけらが 窓の向こうにゆっくり落ちる
あなたに甘えたあの日は もう帰ってこないんだよね
Has It Been White Yet?
胸を押しつぶす 悲しみの氷が
Has It Been White Yet?
思い出を白く 塗りつぶす夜
私もいつかまた
誰かを愛しく思える日々が
もう一回くらいくるのかな
初めてあなたと出逢った日が
今も全然忘れられない
優しさばかり欲しがってた二人
いつも分かり合えなくて
届かなかった本当の想い
すべては白い雪にかわった
星のかけらが 隣の空まで光って飛んだ
傷つけあった日々もいつか 懐かしく思えるのかな
Has It Been White Yet?
どれだけ痛みを抱きしめたって
Has It Been White Yet?
悲しみは溶けてくれない 真っ白な夜
雪のかけらが あなたの街にもうすぐ届く
どれだけ雪に願っても もう取り戻せないんだよね
Has It Been White Yet?
胸を押しつぶす 悲しみの氷が
Has It Been White Yet?
思い出を白く 塗りつぶす夜
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