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生きる方法を知らない、あなたみたいには。

時々、いやもっと頻繁に忘れる。

どうやって生きるのか。
どうやって息をするのか。

思い出そうとしても、深い深い海の底に沈んでしまった時のように、決して思い出すことはできない。

でも、そんな私のすぐ近くで、間違った場所で生まれてしまったように見えるのに、息をしているひとがいる。

ボイラーのタンクから滴る、水。そのすぐそばにそのひとはいる。

そんな風に、強くも、逞しくもないけれど、
そんな風に、生きる方法を知らないけれど、

もうあと一周、太陽のまわりを周ってみようか。

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