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ゲーブ・キャプラーという男

割引あり

今回は
ゲーブ・キャプラーを取り上げていきます。

1975年、ロサンゼルス市ハリウッドで
ユダヤ系アメリカ人の家庭に生まれた
本名ガブリエル・ステファン・キャプラーは
ムーアパーク短期大学を卒業した1995年、
MLBドラフト57巡目で
デトロイト・タイガースから指名されました。

全体順位は1487番目と、
それほど期待されていなかった
キャプラーでしたが
広い守備範囲と強肩で頭角を現し、
第4の外野手として1998年、22歳で
メジャーデビューを果たしたのです。

翌年には18本塁打を放って
レギュラーに定着すると
テキサス・レンジャーズ移籍後も
3年連続二桁本塁打を継続し
チーム記録の28試合連続ヒットを放つなど
打率も3割の大台に乗せました。

2001年は23盗塁を決め、足でも魅せた
右打者は
MLBで着実にキャリアを積んでいくと
使い勝手のいい選手として
その後も移籍先の
ロッキーズやレッドソックスで
重宝されたのです。

2004年、外野を全て守れる左投手要員は
自己最多の136試合に出場、
打率2割7分2厘、6本塁打、33打点で
レッドソックスのワールドシリーズ制覇に
貢献すると、その年のシーズンオフ、
運命を変えるオファーが届きました。

圧倒的な破壊力で史上最強打線と謳われながら
優勝を逃した読売ジャイアンツは
堀内監督が目標とした守りと機動力で競り勝つ
野球を実現するため
センターラインの補強を掲げると
俊足に強肩を兼ね備えたバリバリの
メジャーリーガーに白羽の矢を立てたのです。

前年チームトップの178安打を放った
清水隆行(しみずたかゆき)をスタメンから
外してまで獲得する必要があるのかと
疑問符はつきましたが
数々のボディービル雑誌の表紙を飾り
スポーツシューズのCMで懸垂を披露するなど
屈強な肉体を持った
身長188センチ、体重86キロの助っ人は
海を渡ってきたのでした。

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