【ジェリー・ホワイト】サンフランシスコ・ジャイアンツのファンとして日本人初のメジャーリーガー マッシー村上を見て育ったスイッチヒッターは走れて守れる助っ人としてセパ両リーグで躍動 登録名を変えた助っ人

おはようございます。
日本で戦うために、海を渡ってきた
愛すべき助っ人たち。

今回はジェリー・ホワイトを
取り上げていきます。

https://www.youtube.com/watch?v=-52JzUPxxXk

1952年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州に
生まれた本名ジェローム・カーデル・ホワイトは
幼い頃にカリフォルニア州に引っ越すと
地元のメジャー球団
サンフランシスコ・ジャイアンツのファンとなり、
日本人初のメジャーリーガー、
マッシー村上氏がキャンドルスティック・パークで
投げるのを見ていました。

サンフランシスコ市立大学を卒業した1970年、
ドラフト14巡目で
モントリオール・エクスポズに入団するも、
なかなか芽が出ずにいたスイッチヒッターは
シカゴ・カブスに移籍しますが
1年でモントリオールに戻ると
のちにNPB通算打率3割2分1厘を残して
巨人史上最強助っ人と謳われた
ウォーレン・クロマティの控えに
起用されます。

年間100試合近くに出場するようになり
1981年に進出したドジャースとの
リーグ優勝決定シリーズでは全試合で
スタメンに名を連ねたスイッチヒッターは
第3戦で決勝本塁打を放つ活躍を
見せましたが
レギュラー定着とはなりませんでした。

2年後の1983年、両膝の故障が原因で
自由契約の憂き目に合うと
アリゾナで西武ライオンズが
キャンプを張っていると情報を入手、
自ら売り込みにやってきたのです。

明るい性格ですぐにチームに溶け込み
優勝に貢献したテリー・ウィットフィールドが
退団した事から
その後釜を探していた広岡監督は
MLBで646試合に出場した実績を持ち、
走れて守れる真面目な両打ちを評価、
身長178センチ、体重74キロの助っ人は
テスト生として海を渡ってきたのでした。

ホワイトの名で登録予定でしたが
前任の優良助っ人テリーも
口髭に禿げ頭がトレードマークで
テリーと共に西武初優勝に貢献した
スティーブ・オンティべロスも
ファーストネームの登録で成功していた事から
ジェロームにしようと球団関係者は提案します。

しかし最終的には本人の希望で愛称の
ジェリーで登録された助っ人は
開幕直後こそバラバラの打撃フォームで
苦戦しましたが
4月後半に特打を行い、
フォームを矯正すると5月2日の日本ハム戦、
5点を追う7回裏に満塁ホームランを
放ったほか、1点差で迎えた9回裏ツーアウト一塁で
逆転サヨナラツーランを打ち込むという
史上3人目の快挙をやってのけました。

シーズン通してチーム最多の27本塁打に68打点と
好成績を残しましたが、
打率2割4分3厘と安定感を欠く打撃に加えて
3連覇を逃した事から投手陣の補強を一番の
方針に掲げたチーム事情も重なり、
契約更新の雲行きが怪しくなると
メジャー球団も注目していた
台湾の至宝、オリエンタル・エクスプレスこと
郭泰源を争奪戦の末、
手に入れる事に成功した球団は
両打ち助っ人を横浜大洋ホエールズへ
トレードしたのです。

1985年、セ・リーグにやってきた
ジェリー・ホワイトは
6月11日の中日戦で延長10回裏に牛島から
サヨナラヒットを放つと、
6月20日の巨人戦では2対2の延長10回裏、
フルカウントから槇原が投じた154キロの
ストレートをライトスタンドへ
叩き込みましたが、チームの若返りを図る
球団の方針から、
8月に自由契約を言い渡されました。

帰国後はセントルイス・カージナルスで
1年だけ現役を続けましたが、
その後は指導者となり
デトロイト・タイガースや
ミネソタ・ツインズで一塁コーチに従事したのです。

持ち前のパンチ力を活かした打撃で
クリーンナップを任され、広い守備範囲で
敵のチャンスの芽を摘んだ助っ人は
西武では「ジェリー」
横浜では「ホワイト」を名乗ると
遠征先でチームメイトと一緒に
畳部屋に寝泊まりして
大好きな和食と納豆を食べたり
お気に入りだった松任谷由実など
日本のポップスをウォークマンで聞いて
仲間から愛されました。

異国の地にチャンスを求めて
テスト入団した努力家は
すぐにチームに溶け込んだほか、
高卒史上最多の新人本塁打記録を樹立し
「王貞治の通算868本塁打を超えるのは
彼しかいない」と評された無冠の帝王、
清原に、西武ライオンズ伝統の背番号3を
引き継いだ強打攻守のスラッガー、
ジェリー・ホワイト

いかがでしたでしょうか？
これからも海を渡り、日本に衝撃を
与えてくれた最強の助っ人たちを
ご紹介していきますので
是非ご登録よろしくお願いいたします。
ご視聴ありがとうございました