【デーブ・ハンセン】自ら阪神タイガースに売り込みをかけてきた助っ人はバースの再来として期待されたものの上手く行かず帰国 MLBで一打に賭ける代打の神様として成功した遅咲きのアベレージヒッター

おはようございます。
日本で戦うために、海を渡ってきた
愛すべき助っ人たち。

今回は、デーブ・ハンセンを
取り上げていきます

https://www.youtube.com/watch?v=YIpHu0BKHlM

1968年、アメリカ合衆国カリフォルニア州に生まれた
ハンセンは、ジョン・A・ローランド高等学校を卒業した
1986年、MLBドラフト2巡目でロサンゼルス・ドジャースから
指名を受けて入団しました。

1988年、ドジャースのマイナーリーグに留学していた
中日ドラゴンズの山本昌（やまもとまさ）投手と
チームメイトになると
1Aのオールスターに選ばれたタフィ・ローズや
福岡にやってきたブライアン・トラックスラーのほか
日本ハムで最多勝を獲得したキップ・グロスなど
来日して活躍を見せた選手たちと
切磋琢磨していたのです。

1990年9月、シンシナティ・レッズ戦の7回表に
リック・デンプシーの代打として
メジャーデビューを果たすと
ナスティーボーイズの一人、ロブ・ディブルの前に
三振に倒れましたが、翌年からは代打や
準レギュラーとして頭角を現しました。

1993年、高打率を残すアベレージヒッターとして
チーム記録となる代打安打18本を記録、
1995年には日本人メジャーリーガーのパイオニア
野茂英雄とチームメイトになった事が影響してか
日本に目を向け始めると、翌年、阪神タイガースに
自身の打撃ビデオを郵送して売り込んできたのです。

しかし映像を見た吉田監督は「いりまへん」とこれを一蹴、
試みは失敗に終わったものの
1997年に移籍したシカゴ・カブスで90試合に出場し、
打率3割1分1厘をマークした事から再度アタックを開始しました。

一説には前回と全く同じ映像だったという都市伝説が
ありましたが、改めて映像を見た吉田監督は
「だいぶ成長しましたな」と獲得を決断すると
ロサンゼルス・ドジャース時代の監督トミー・ラソーダ氏や
チームメイトだった野茂英雄からの推薦も後押しとなり
身長183センチ、体重88キロの右投左打（みぎなげひだりうち）の
助っ人は海を渡って来たのです。

サードやファーストを守る強打の内野手として
打率3割、90打点はイケるだろうと期待された
ハンセンは阪神ファンが左打（ひだりうち）の一塁手に
期待をこめて使う「バースの再来」という
キャッチフレーズで呼ばれると、
ちょうどこの年、低迷するチームを底上げするべく
矢野や大豊（たいほう）に加えて元首位打者アロンゾ・パウエルまで
獲得して打線強化を図っていた阪神タイガースは
3番ハンセン、4番パウエル、5番大豊の強力クリーンアップを
形成しました。

打線の中心を任され、121試合に出場したものの、
打率2割5分3厘、11本塁打、55打点に終わった助っ人は
守備の方でも9月23日のヤクルト戦で1試合3失策という
不名誉な記録も残してしまうなど、期待を裏切ると
横浜の胴上げを目の前で見るという屈辱を受けたのです。

左打者に不利と言われる甲子園球場で2桁本塁打を放つなど
才能の片鱗はみせましたが、わずか1年限りで帰国の途に
ついた助っ人は1999年、
古巣ロサンゼルス・ドジャースでメジャーに復帰すると
本領を発揮し始めました。

1打席ひと振りにかける代打人生に身を投じた2000年、
68年ぶりにMLBの代打本塁打シーズン記録を塗り替える
7本のアーチを描くなど、5年連続で90試合以上に出場、
2005年に現役を退くまで、サンディエゴ・パドレスや
シアトル・マリナーズでもプレーしたのです。

中日で3年連続首位打者に輝き、ハンセンとも
チームメイトだったアロンゾ・パウエルは
パドレスで打撃コーチに就任した際
「アメリカで実績がなくても日本でプレーした経験は
その後のキャリアでチャンスになる」と語っていましたが
その言葉通り、ハンセンも引退後は
ドジャースやマリナーズ、エンゼルスの打撃コーチなどを
歴任しました。

2022年1月、自身と同じタイプの日本人メジャーリーガー
秋山翔吾（あきやましょうご）が在籍していた
シンシナティ・レッズに打撃コーチとして加入した助っ人は
日本ではクリーンアップを任されて上手くいきませんでしたが
アメリカに戻って代打という適材適所に配置されると
長い歴史を持つメジャーリーグで歴代6位の通算138本の
代打安打をマークするなど、才能を開花させた代打の神様、
デーブ・ハンセン

いかがでしたでしょうか？
これからも海を渡り、日本に衝撃を
与えてくれた最強の助っ人たちを
ご紹介していきますので
是非ご登録よろしくお願いいたします。
ご視聴ありがとうございました