Wet Paint (20190926THU)
Shane Casey
塗装業の3人の会話で成り立つ舞台。1人の上司ぽい人と、2人の同僚という感じだった。英語だから当たり前っちゃ当たり前なんだけど、改めて、上司への言葉遣いが同僚に対するのと一緒で名前も呼び捨てだし言語の違いを感じた。
以下個人的感想まとめ。
*笑劇
どういうタイプの劇か調べてもわからず、celtic tigerの時代の話だということだけ分かっている状態で観劇。コメディ要素が強く、言葉遣いも荒かった。"F*ck"多発。個人的にFワードを聞くのがすごく苦手なのでそこに関してはかなりしんどかった。
*話で笑わせに来るところは理解できない。
悔しいことに、1文1文の半分くらいの単語しか聞き取れなかったためどういう話で面白いのかが分からなかった。ほかの観客が笑っているところでいっよに理解して笑いたかった。訛りが結構ある話し方をしていたため舞台用のはきはきした話し方でも聞き取れなかったようだ。
*ジェスチャーもありの笑わせに来てるところは笑えた。
ジェスチャーつきの笑えるシーンは私にも何が起きているのか理解できて楽しむことが出来た。
*ジェスチャーの大切さ。動きの大切さ。
私みたいに言語の壁がある人間でも、ジェスチャーや動きから想像できることが多く、そこへの意識の大切さを改めて学んだ。
*音響がCI、COが多くて気になった。タイミングもずれているような感じがした。
これはどれが正解かわからないから個人的に思ったことだが、切り替えシーンなどでの音楽もカットインで、アメリカのホームドラマのような感じで違和感を感じた。この国での表現の仕方なのかもしれない。
音のずれに関しても、私が気になっただけかもしれない。「あ、今音は行ったな」という形で舞台に引き込まれていた状態から離されてしまう感覚に陥ることが何度もあった。
*3人での芝居。それぞれの独白⇒回想のようなシーンがあり、そのシーンの時にはほかの2人が違う役で出演していた。
笑劇のテンポの良さがあるにもかかわらず幕間もなく1時間半やっていた。つまり一人一人のセリフ量が半端じゃなかった。特に上司のおじちゃんの回想シーンでは同じシーンで1人2役していた。上司は上司のままなので結果的に3人舞台なのに1シーンに5人も人間がいた。なのに今どの役をやっているかなどがはっきりわかるのがすごいと思った。
*動き方、話し方、声のトーンなどで、違う役をやっていることが伝わってきた。
これは明白だった。笑劇だから笑いにしやすいのもあったかもしれないがオーバー気味にやることで違いがはっきりしていた。3人とも男性だったが普通に女性役もするし、かと思えばくるりと振り返って声の低い男の人役になったり。その役への切り替えが素晴らしかった。