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【温泉解説図】草津、白旗の湯。公衆浴場。無料で源泉掛け流し

草津第二弾。行ったのは結構前の2月だったけど、この猛暑の8月だと、草津はどんなふうになってしまうんだろう。
先日暑い中、西の横綱・別府温泉に行ったが、汗だくだくになりながら歩き(もしくは自転車で移動し)、そのまま市営浴場のあつあつの熱湯に入り、また次の湯を目掛けて汗だくで移動する、という経験をしたが、今の季節の草津もそんな感じだろうか。

さて、本題の、白旗の湯、である。
湯畑からもとても近く、草津に行ったら必ず目に入る、好立地。

白旗の湯(共同浴場)
0279-88-7182
https://maps.app.goo.gl/UsffmxVFLPwiKoBs9?g_st=ic

熱いよ。ご覚悟。

Googleマップにも書いてある。
共同浴場と。

共同浴場という意味ならば、東京の各銭湯だって、共同浴場なのでは、と気がついたが、草津の共同浴場は無料。五百二十円(値上がりしたよね)払う必要はない。

草津にはいくつも共同浴場があり、基本的にはその街に住む人たちが利用するのが本旨なので、まったくもってお客さん仕様ではないが、そこがよかった。

ある意味整備されてないともいえ、これは好みが分かれるところだと思うので、
一緒に行く人を選ぶ。

そして入ってみないとわからないこのミステリー感。
Googleマップに写真上がっているものの、撮影は禁止なので、行ってこそわかるあの感じ、この感じ。


▶︎脱衣所は
ただの木のオープン棚。
よく貴重品は持っていくなと書いてあるが、鍵も扉もないから、まあそうだろうなと思うものの、浴場からもみえるので、悪さをしていたら気づくと思われる。
私は財布入りのリュックを持っていたが、木棚の奥にリュックを押し込み、その上に脱いだ衣類を被せて見えないようにした。それで十分。
洗面台などはない。

▶︎洗い場は
洗い場というか、掛け湯場に近い。板張りで、古いおけやいすがあるだけ。
普通の銭湯を想像してはいけない。

▶︎お湯は
天下の源泉掛け流しで、本当に流しっぱなしである。
これが草津か、という贅沢さ。
普通の水道水ですら出しっぱなしだと気が引けるのに、勿体無い、という概念がここには存在しない。
湯温は熱い。とにかく熱い。
私は熱湯が好きなので、43度くらいないと逆に入ったきがしないが、多分もっともっと高温だったはずである。
湯船は2つあったがどちらもとにかく熱い。
慣れるために少しずつ入り、じんわりと耐える。耐える。
入れないと騒ぐ、通称「あついあつい妖怪」が出没したが、
入れる私はそれを湯に浸かりながら眺めるのみである。
意外と母娘で来ていた小学生くらいの女の子のが足先からちょっとずつトライして浸かっていて、「お」と思った。
なお、男湯はさらに熱く、「マジで入れなかった」らしい。
洗い場の椅子に腰掛け、掛け湯をして終わったようだ。
草津の特徴は、同じお風呂なのに男女で湯温に差があること。
他の公衆浴場では、逆に女湯が地獄のように熱かったとこもあった。
どこかのネット情報で見かけた「拷問のような熱さ」とはまさにこのことであろう。
これにあたりまえのように毎日はいる草津市民(とくにおばさま、おばあちゃま)はすごいなと思う。
※西の横綱・別府温泉も同じだった

▶︎地元の人との交流が
街のおばさんが入っていて、観光客が騒ぐのを温かい目で見ていた。
当然ながら、入り慣れていて、ベテランの風格である。
「熱いでしょう、今日はいつもより熱いかも」などと気さくに声をかける。
わたしも一緒に「あついあつい妖怪」をながめていたら、
「どこからきたの」と声を変えられた。
熱いけど気持ちいいというような会話を交わしたが、
これもまた、旅の醍醐味だ。
こういう、余裕のある年の重ね方をしたい。

▶︎こういう人には向かないかも
ここに限らず公衆浴場は得てして、きれいではないので、きれいでおしゃれなところがすきなひとや、きれいなお召し物できた人は、その環境に驚くかもしれない。ちょっと気になると思われる。

草津は学生〜20代中旬くらいの若いカップルや女性グループが多かったが、彼らは「あついあつい妖怪」へと変異しやすく、情緒や雰囲気を壊すので、周りの空気を読めて静かにその場を楽しめる人が多くなることを望む。

まあ、これはこれでね。楽しいもんね。


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