見出し画像

電気自動車(EV)のエアコンについて

今回は、電気自動車のエアコンが、内燃機関自動車のエアコンと何が違うかを書きたい。

1.夏場のクーラー

これは、あまり変わらない。効きについてもほぼ同じ。強いて言えば、大容量のバッテリーを持つ電気自動車なら、安心して遠隔操作で空調管理ができる。最近の高級車は遠隔でエアコンが作動できるが、車載の12vバッテリーで動かす内燃機関自動車は、ややバッテリー上がりが心配になるところ。ましてや、エンジンオン。なんてしたら、周りから嫌がられる。

2.アイドリングがない。ということ

電気自動車のエアコン作動に当然ながらアイドリングはない。だから、少しやすみたいという時も、エンジン音はないので、振動もなくかなり静かに休める。電気自動車に乗って、パーキングエリアとかで周りがアイドリング車に囲まれると、早くみんな電気自動車になれば静かなのに。とつい思ってしまう。

ちなみに車中泊でエアコンをつけっぱなしにして一晩で減る距離は40kmほど。充電数分で回復できる。エンジンをつけるわけではないので、安心してつけっぱなしで休むことができる。

3.暖房について

ここまで電気自動車の良い面ばかりがつづいたが、暖房は、かなりのデメリット。ヘタをすると致命的と言える。

今年の冬に関越道で大雪があり、電気自動車だと燃料が尽きる云々のアンチ発言があったが…問題はそこではない!と、視聴していてかなり感じた。

北海道や、東北の方は、もしかしたら気づいているかもしれないが…

獄寒の地でエアコンは役に立たない。要は暖まらないのだ。エンジン車のエアコンは、ここが決定的に違う。エアコンの暖房は、暖めてなどいない。エンジンの熱風そのものである。だから、燃費もあまり悪化しないし、どんなに寒くてもガンガンに暖かい空気が出てくる。

電気自動車は、そうはいかない。電気で空気を暖めているだけだからだ。

その時のテレビをみていて、EV擁護派からは、シートヒーターがある。エンジン車と違い1週間でも電気が尽きることはない。と言った意見が聞かれたが、これもどうだろう。シートヒーターを使いながら毛布で暖をって…非常時なら良いが、大幅に氷点下になれば、走行中に震えながら走る。ということになりかねない。

そういえば、テスラの本拠地はカリフォルニア。温暖な気候ならでは。と、ハッとした(^◇^;)。

今後自動車業界はEV一色にするつもりらしいが、ロシアなど含めて寒冷地はどうするつもりなのだろう。

4.電費(燃費)について

電費についてだか、冷房はさほど変わらない。だが、暖房となるとガンガン落ちる。ちょうどエンジン車の暖房と冷房の感覚が逆になったくらいの落ち込み方ぢろうか。

そういった意味で、今のEVの航続距離では、冬に節約のため暖房をつけないでシートヒーターで走行ということがある。(シートヒーターであれば電費はごくわずかしか落ちない。ほぼ無視できるレベル)

EVの選び方のところで、航続距離に、ひたすらこだわったのは、そういった事情もある。

航続距離にこだわってEV選びをしないと、多分後で後悔する。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?