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企画機能・商品化機能・販売機能の再構築 ⑵

 人は、企業は、何を見て、何を大切にして、どんなアクション をとっていくのか。ここで成果も社風も決まってくる。依頼主の要望にしたがって下請けを下請けとして仕事をしていれば、活気や自信のようなものは失われていく。ビジネスの構造が下請けでも、 そこにしか頼めないといった価値や、自分達ならではをつけ加えていく創造性が加味されればプライドがみなぎった社風になっていく。

 前号では、OEM 中心の下着メーカー小林縫製さんが、自社企画商品を地域に販売することをはじめたこと。福山から県外への旅行手配してきた福山観光さんが、福山に訪れる人を増やしための取り組みをはじめたことを少し触れた。

 はじめに 小林縫製さんの自分たちの革新につながる取り組みについて。 続いて、福山観光さんの行く人だけでなく、福山に来る人を増やすトライについて触れていく。  

 分業は右肩上がりのマーケットを前提として、効率的 にものごとを進めいく仕組みだ。効率が高くていいという意見もあっていい。ここで問題にしたいのは、担当している機能の中に埋没してしまうことだ。
 
 販売する人、つくる人、企 画する人と、機能分担して事業に臨んでいくのが分業だ。

 販売するだけ、つくるだけ、企画するだけでは、どうしても視野が狭く なっていくし、価値を生み出す足腰が弱くなってしまう。  

 例えば、一部のホテル・旅館では、商売のベースをつくっていくことやリピート客にアンテナが低い。事業の重要な要素になのにもかかわらず、、、。

 理由は、接客担当者は、お客さまを集めることに関わりくい構造だから、その大変さ体感値として持ちにくいことが大きい。厳しい市場環境の中でも、来てくれている人は、また来る可能性が高いのだが、フロントでリピート促進のアプローチはできているだろうか。  

 生産中心で他社企画製品をつくっている場合は、自分たちで価値をつくり出せているに 価値への実感は持ちにくくなってしまう。

 お客さまが価値を感じる瞬間に物理的に立ち会うことが少ないからだらう。相手先企画商品をつくるのが事業の中心だから、当然と言えば当然なのかもしれない。  

 自社オリジナルにもこだわる。

 小林縫製さんの自社でコントロールできる商材と販路の展開への突破口が、ベテラン社 員さんの一言で見えてきた。

次号につづく。

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