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『先生が教えてくれない 竹弓の世界 没入編』

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本マガジンは入門に加えて、さらなる竹弓の世界に没入したい人に向けて編纂しました。 ■扱い方、矯正方法 ■知識のアップデート ■明日役に立たない有用な知識 不定期で更新していきま…
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#弓右衛門

【村取りのすゝめ】①村取りの順序

村取り村取り・・・竹弓を削って、竹弓を完成にしていく工程のことです。 まずはどんな工程があるかを見ていきましょう。 村取りは1回では終わりではありません。 竹弓の完成までの工程の中には4回の村取りがあります。 荒村→中村→小村→射手村の順番になります。 そうそう、お店で販売されてる弓は完成されてる弓ではありません。 そのことを念頭に置いて、村取りの解説を読むと、すんなりと理解できると思います。 荒村(新村)新張りのまま数日置いて、裏反りも少し抜いた状態で行います。 最初

【火入れのすゝめ】小反りを弱める★

今回は火入れパートになります。 火入れをしてくれるお店は限られています。 場所によっては思ったよりも簡単なのですが、チャレンジする人も少ないですよね。 弓力によって加減が変わってくるからでしょうか?いろんな弓力で試すほど在庫が無いので、もっと勉強したいですね。 前置きが長くなりました。 小村を取った竹弓になります。 的前でも矢数をかけましたので、そろそろ調整していきます。 引成りをみると気づくところが、、、小反りが全然曲がっておりません。 反りが深くなってるのでしょうか?

【レベルアップ】竹弓の幅★

弓師に竹弓をオーダーするときのことです。 自分好みの竹弓にするためにいろいろ考えますが、その中でも手幅は射技に直結するため慎重に考えなければなりません。 昨今では合成弓からの移行の影響なのか、細身の竹弓を希望する方が多く見受けられるように感じます。少しだけ残念に思います。 今回は竹弓の幅について考えていきましょう。

【村取りのすゝめ】唐木との闘い★

竹弓をオーダーするときにアカシア(だった気がする)の木で関板を作ってもらったことがあります。 硬くて苦労すると言われましたが、カッコよさを優先して、頼んでしまいました。 あの時の苦労すると言っていた言葉、10年以上経ってから自分が実感することになるとは夢にも思っていませんでした。

【村取りのすゝめ】②村取りをすると!?

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【村取りのすゝめ】鉋を生み出す★

弓右衛門は衝撃を受けたことがあります。 市販の鉋はそのまま使われることはなく、職人はカスタマイズをしているのです。 職種に合わせて使いやすいようにしてます。 弓師も例に漏れず、鉋をカスタマイズしています。 村取り用の鉋、まずは1つ生み出していこうじゃありませんか!

【村取りのすゝめ】③道具を揃える

村取り道具を準備しよう村取りを始める前に必要な道具を揃えましょう。 一気に揃える必要はなくて、時々に応じて用意できればいいです。 ※入手困難な道具は省きます ノギス デジタルでもアナログでもどちらでも構いません。 竹弓の幅を計測するために使います。 幅を測って、強いところを弱めたり、先細りにするときの基準にします。

【村取りのすゝめ】入木過ぎの弦通りの矯正

第2弾です。 矯正の記録を残していこうと思います。 村取りする時もあれば、火入れをする時もあります。矯正器を使うこともありますので、矯正の参考にしてもらえればと思います。 事前整理今回村取りしていくのは、この弓になります。 なかなかに入木が強いですね。 上成から姫反りにかけて曲がっています。握り付近は真っ直ぐです。

【村取りのすゝめ】小反りが強い成りの矯正

竹弓の矯正が難しいと思ってる人、仕組みを理解すると思ったよりも簡単にできます。 弓師のように大胆にはできませんが、ゆっくりやって、都度確認していけば大きな失敗せずにできることを学びました。 竹弓の調整が楽しい!そう思えるようになるまであと少しです!! 記念すべき第1回目になります。 ※過程の写真が全然ないのはご承知おきください。

【村取りのすゝめ】カーボン入でも矯正できるの?★

突然ですが質問です Q1:カーボン入の竹弓は形が変わらないのですか? A1:いいえ、変わりにくいだけで、変わります。 Q2:カーボン入の竹弓に癖がついた場合は矯正できないのですか? A2:いいえ、ある程度は矯正が可能です。 Q3:カーボン入の竹弓が出木になっちゃいました!どうすればいいですか? A3:弓右衛門に相談ください。 あなたの回答と違っているところはあったでしょうか? 自分の中で固定されてる考え方は、時として他人の考え方と乖離していることがあります。 その知識

【村取りをすゝめ...無い!?】合成弓の変化★

今、緊急でnoteを書いてます。(YouTuber風) 先日ですね、家に大量にある合成弓が目についたわけです。 合成弓は形が変わらないという常識を覆すことはできるのか?と思ったので、弦通りを変えることにチャレンジしてみます。 ※実際には射手の扱い方によって形は変わります。よほどのことが無い限りは変わらないです。 弦通りに問題が見当たらないグラス弓、よくをいえばもう少し入木が強いほうが好みです。竹弓に毒されてますね。 そのため、標準的な弦通りのグラス弓を入木強めにしていきま

【火入れのすゝめ】胴を弱める

矯正の記録の第3弾です。 弓右衛門が購入した竹弓の中で愛着があるものになります。 この竹弓によって弦音の意味を理解したと言っても過言ではありません。 弦と関板も離れており、麻弦も使っていたので、技量不足によりバイーンという音しかしません。 時折、甲高い音が出るので、これが弦音か!と思った気がします。 かれこれ10年以上は昔のことになります。

【村取りのすゝめ】蛇が来た★

矯正の記事になります。 ついに巡り合ってしまいました。 以下の記事で第2位にランクインした特徴を持つ弓になります。 これは実践経験が少ないので、悪戦苦闘すると思います。 これも勉強だと思って、チャレンジします。 事前整理握りを基準に上下で考えていきます。

【お知らせ】マガジン購入者フォロー

日頃より弓右衛門のnoteをご愛読いただき、誠にありがとうございます。 皆様のご支援により、少しずつ竹弓の魅力が広まりつつあります。 マガジンを購入いただいた方に特典を用意することといたしました。 通常の記事でもコメントいだだければお返事いたします。 今回改めてお知らせしたのは、他の方に知られることなく質問をしたい方、やり取りをしたい方がいるという需要があったからでございます。 マガジンを購入していないかたといって、無視するということはありません。どなたでも気軽に質問な