【HSP】日が昇る前の朝が好きってお話。


朝起きて、独りひっそりと準備をして、いざ家出る時。

太陽は昇りきっていて、街が生きている。
「気持ちいいなぁ」って感じるよりも先に、わたしは少し不安になる。

すでに皆がその日を始めていて、テレビからはワイドショーが流れる。
わたしには少しうるさすぎて、身が縮こまる。

情報量があまりにも多いこの世界が、たまに少し眩暈がする。


だからわたしは、まだ太陽が昇る前、真っ暗な時間に家を出て、職場に向かうのが好き。

世界がまだ起きる前に、わたし一人、ひっそりと今日を始めたい。

少しずつ色を示す世界の中では、いつも少しだけ季節が早く来る。

別に雨でもいい。
むしろ、雨っていいよね。

今日は暖かくなりそうだ。

月が綺麗だ。

まだ眠っている世界は、程よくわたしを放っておいてくれるからとっても居心地がいい。


毎朝、世界に慣れるところから、ゆっくり始めたい。


今日を生きる覚悟を、少しずつ持ちたい。

HSPのわたしが、わたしを守るための一つの方法。


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