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泥臭いことが、魅力となる世界。

起業とか独立とか。
なんとなくかっこいい言葉に憧れて
その道に足を踏み入れた。

実際に踏み込んでみるとその世界は
決してかっこよくもなく
どちらかというと泥臭い世界だ。

それでも5年以上こうして走ってこれたのは
その泥まみれで汚れた道の方が
私は好きだからだ。

泥まみれで汚れている道には
そのぬかるみのお陰で、
轍が刻まれる。
そして私の踏みしめる足跡も
はっきりと残る。

そうしてやがてその泥まみれの道も
日の目を浴びるときが訪れると
暖かい陽に照らされて
しっかりと固まるのだ。

独立して改めて学んだ事がある。
一般企業と病院を比べて
最も大きな違いの一つが
「営業しない」と言うことだ。

スタッフルームで待機していれば
患者さんは来るのだ。

場合によっては人手不足で
患者さんが多くて回りきれないこともある

これに対して一般企業はそうもいかない。
お客さんは自ら取りに行かないといけない。

それを知らずに独立すると
ほんとうに多くの医療職が
苦い思いをする

病院という守られた空間から出ると
お客さんは「来ない」

それに気がついてからもがいても
間に合わないことも多い。

生活には収入が必要だ。
お客さんが来なければそれを維持することもできない。
焦るとますます深みにはまる。
何から手を付けていいのかわからない。

そしてそうなるとどうしようもなくなり
せっかく踏み入れた世界から降りる事を決め
またアスファルトで整備された
安全な道へと戻っていく。

戻れる世界があるのが
ある意味では良い業界でもあるが
これまで何人もの医療職が独立し
気がついたらいなくなっていた。

やはり働き方の選択肢が
あまりに少ないと思うのだ。

確かに起業なんて勧める物じゃない

でも選択肢が少ないこの業界に
新しい働き方を提案する事ができるなら。

泥臭い道の選び方
泥臭い道の歩き方
泥臭い道の固め方

そこに一歩踏み入れる勇気を見せ
踏み入れて固めるための方法を伝え
固まったあとの未来を一緒に作る

泥にまみれた道に足を踏み入れるのは怖い
だからこそ私が踏んで見せてあげる

でも気軽に踏み込まないでほしい
あなたが踏み込んだとき
そのぬかるみに、
足下をすくわれないとは
約束できない。

それでも私が日々
「独立して良かった」と思えるのは
私の働き方を通して
少しずつ、でも着実に
リハビリテーションが
社会に還元されているのを
感じているから。

みんなに勧める道じゃない
でもその泥臭い道を歩く私の足跡を
追いかけてくれる人がいるならば
そんな嬉しいことはない。

日々そう思っている。

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