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せめてもの恩返し

恩返しはなぜ?

ちょうど1年前のこと。
外部の方に法人事業の相談をしているときのことだった。

法人理念や私の事業の軌跡
どんな思いで法人を作り
どんな思いで事業を走らせ
どんな思いで今いるのか

そんなことを確認している時間だった。

ひとしきり話したのちに
「なんで恩返しって思うの?」と聞かれた。

私自身、そんな言葉を繰り返し使っていた記憶はなかった。
ただ確かに私は言っていた。

「恩返しがしたい」と。

法人の成り立ちが

そう思うに至った経緯はたくさんあるが、まずはうちの法人の成り立ちが大勢の方の寄付でできたから。

そして私がここまで成長できたのは、フリーランスになると決めた時に支えてくれた
地域の経営者の方々
利用者さん
友人や家族
数えきれない人たちがいたから。

そして私のように何もわからない
何も知らないひよっこが
どうにかこうにか起業して、
自分なりに事業を作って育てて
今に至ったのを思い返した時に

あの頃の私に可能性を感じて
想いを投資してくださった方々のおかげだと
心底思っているから。

常に心にある恩返し

そして彼らに対して
心置きなく恩返しができるまでに成長したい、
常にそう思ってたから。

負けず嫌いなのだ。

期待を裏切ることが悔しいし
「やっぱりダメだったね」と言われたくないし
「投資して損した」と思われるのは嫌だ。

だからこそ彼らにいつ見られても、「ああ、応援して良かった」と思われるように走り続けてきた。

嫌われることと向き合う

とはいえ、人間、どれだけ頑張っても、どれだけ気を遣っても、どれだけ優しくしても、

私のことを嫌いな人
私のことを妬む人
私のことを憎む人がいるはずだ。

きっと傷つけたり迷惑かけたりも、気づかないうちにしていると思う。
そりゃもうたくさんいるはずだ。

やっぱり嫌われるのは嫌だなと思う。
みんなに好かれたいと思うのが人のサガだと思う。

けれどそんな人たちに片っ端から謝ったって、
きっと終わりはないし、
数えきれないし、
そもそも把握しきれないから意味がないし、
効果もない。

事業で恩返しをする

だからこそいつも考えてる。

私の作る事業が
巡り巡ってその人を助けることになったらいいなと。

たくさんの事業をして
たくさんの講座をして
たくさんの学びを届け
たくさんの体験を広め

そうして私の作る事業に
わずかに立ち寄ってくれた医療職の誰かが
その人を助けることになったらいいなと。

発達の支援事業も、誤嚥ケアの事業も、他にもあるたくさんの事業。

それらの事業の
どこかひとかけらによって
新しい知識を得た人たちが
巡り巡って、間接的に
私が迷惑をかけてしまった人たちを
そっと助けるようになったらいいなと。

未来への展望

迷惑をかけてしまったお詫びに
たくさん甘やかしてもらった恩返しに

私がどれだけ頑張っても直接渡すことはできないし
きっと受け取ってはもらえないだろうから
間接的に届けられたら。

最近ようやく自分の中で
お詫びと恩返しができる
そんな未来が見えるようになってきた。

小さい小さい事業だ。

でも少し
ほんの少しだけど
お詫びと恩返しができる

そんな事業が生まれている気がする。

そう思った時
それでもまだ
調子に乗るな
自分に驕るな
まだまだ恩返しには程遠いぞと
私は私を、奮い立たせる。

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