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【ゲーム依存 子供 実話】 ゲームで崩壊した親子関係を回復させたお話し

これはかつてパソコンのコンセントをぶっこ抜いて
シューティングを殺戮ゲームと呼んでいた母と
小学生の頃からネットの住人で、海外の人と英語でチャットや通話をしながら
FPSをやっていた子供の関係を修復した実話。


こんにちは、初めまして。ゲーマー特化型家庭教師の寺子屋いなふです。


前に「やってはいけない声掛け」についてのnoteを投稿したのですが


今回Instagramでも投稿した
実際に関係が修復したときのお話をまとめたいと思います。


コーチングのスクールで知り合った一人の母親。


僕が大学院を中退する年の1月から僕はコーチングを学んでそれで独立していきていこうと思ったのですが、
そのスクールで知り合った女性の方(以後ふくちゃんと呼びます)から相談を受けました。

当時の僕のニックネームは兄さんだったので、
兄さんと呼ばれていたのですが、

ふくちゃんが「うちの1番下の息子がゲーマーで困ってるんだけど…」ということで相談を受けることになります。



彼の人生だから、という思いと親として放置してはいけないという責任感の板挟み

実際のところ子供の人生なんだから

という言葉もよく聞きますが、だからと言って手をつけずに放置していいレベルなのかどうなのか

という判断は非常に難しいし、勇気もいると思います。

そんなわけで一度Skype(今でいうZOOMのようにテレビ通話するパソコンのソフト)でお話しすることになります。

ぶっちゃけなぜZOOMが流行ってSkypeは流行らなかったのだろうと思ってしまいますね。

画面共有もずっと前からできましたし、人数も増やしてできましたからね。


その話は置いておいて、実際にどんな感じで親子関係が改善していったのか、順を追って説明していきたいと思いますので、お付き合いよろしくお願いします(`・ω・´)。


STEP1 ゲームのタイトルを教えてください


まず最初に僕が必ず聞いている質問がこれになります。

そもそも何のゲームをしているのかです。

これがわからないと何も始まりません。

しかし、親は

ゲームの名前すら知らない

ということが非常に多いです。

ちなみにゲームのタイトルを聞く前は

敵を見つけながら撃つ?シューティングゲームかなぁ。よくわからない_(:3 」∠)_私は殺戮ゲームって呼んでるんだけどね。

当時のメッセンジャーでのやりとり


という状態でした。

子供にとって自分の好きなゲームのタイトルを知らないのは
自分の所属している野球チームの名前を知らない状態に似ている

ちょっと寂しいですよね_(:3 」∠)_

しかし、親が子供の趣味や好きなことに無関心なのは悲しいです。

お母さんがお父さんと恋愛していた頃は相手の趣味とかに興味がなくても興味を持つようにしてましたよね?興味あるフリしてた人もいるかもしれませんがww

↑こちらが参考になるnoteです(`・ω・´)


STEP2 あなたの実力を教えてください

野球少年で例えていますが、習い事をしていたら
「あなたどれくらい上手になったの?」って聞きますよね?

それが別に自分がどれくらいうまいのかわからなくても聞きますよね?

よくわからなくても「すごいね!」って褒めてると思うんですよ٩( 'ω' )و 

それをゲームでも同じようにしてあげてください(´。ω゜)

下のnoteがその詳細のノートになります٩( 'ω' )و 


この先どうなりたいのかも聞いてみた結果、子供も子供で勉強はできるようになりたいと思っていた


子供の悩みがちっちゃいなんてことは思ってはいないと思いますが

ゲームばかりやっているけど、その子は勉強もできるようにはなりたいのです。


「ゲームでは大人もなかなかできないようなことが出来て
崇められるレベルなのに、
ゲームよりも簡単な勉強では
全然ダメな自分がカッコ悪いと感じる。
こんな簡単なこともできないなんて…」

と自分を責めてしまっていたようです。


苦手なこととは自覚しつつも
明らかにゲームの方が複雑で難しいことも自覚している。

勉強は自分のカッコ悪いところがはっきり現れて、しかもそれがすごく比較しやすい形として現れることが辛いそうです。

そんな自分の姿と向き合うのが辛くてゲームに逃げているという自覚があったようです。

「ゲーマーで食っていけるほど簡単な世界ではないことも理解しているし
学校も行きたいし部活(テニス部)も楽しいから
それを辞めたくもない。」

学校の魅力も本人は感じているみたいです。


ゲーマーの子供というのは親に対しては「どうせわかりっこない」って思って
相談せずに自分の中で抱え込んで悩みやすい人種なんですよね。


でもそれが親とご飯を食べに行っていろいろ話せて親も
子供が実は悩んでたりしていたことに気づいたようです。


STEP3 どういう時がゲームが楽しいと感じる瞬間なのか


次は、その中でも楽しい瞬間ですね。

野球してても「打球が遠くまで飛んだら」とか
「ホームランが打てたら」「三振が取れたら」などいろいろ
プレーヤーが好きな瞬間があるはずです。

ゲームにも同様にあるはずです。

戦うゲームだったら相手を倒した時だったり、
みんなで一緒に戦う時に自分が味方を救った時だったり
ありがとうって言われた時だったり

いろいろなルールや目的があるなかみんながいろーんな楽しみ方を見つけています。


ゲームの遊び方なども個別でノートを作ってみたいなぁと思っております。


STEP4 彼らの意識していることを聞く

親や周りの大人がある程度子供たちのやってるゲームに対して興味関心が湧いてきたら
次は彼らの強さや、彼らの大好きなゲームの真髄に触れていきましょう。

しかし、突然これらの話をしても

「説明するのがめんどくさい」と思われがちです。

なので、これまでの信頼関係が大事なんですね。


そして、ゲーマーの方々がどれだけすごいことをやっているのかを
周りの大人は気づくことでしょう。

その彼らのすごさの中身について触れるのです。


親と子供では20~30歳の差があり、ゲームもおそらく10年以上の年月があるため
全然やったことのないジャンルのゲームや新しいジャンルのゲームが増えていると思います。


今Nintendo Switchが発売されているのに任天堂64のゲームのことを話しても
だいぶ違うのはイメージしやすいと思います。

まずオンラインですらないですからね(´・ω・`)


そして今はYoutubeでいろいろな上級プレーヤーの動画を見ることができます。
昔は人に会って話を聞いたり、雑誌を読んで勉強しています。

昔は子供達がゲームをどう研究していたのか親はなかなか知ることができませんでしたが

今はYoutubeなどのおかげで子供たちのゲームの研究風景を見ることもできます。


一緒に話をして、「このプレーヤーのすごいところは?」
「どんなことをあなたは参考にしているの?」

とかを聞いてあげるといいと思います♫


子供はうまくなりたくてYoutubeを観ていたりすることが多いですが、
ゲームを禁止しているから代わりにやったつもりになるために
Youtubeなどを観ていることもあります。

そうなった場合はあまり目的意識を持ってゲームができてない状態なので、
僕自身はあまりおすすめしない状態です。


禁止されたら反発するのが太古からの風習なのですww


なので、子供に
「現実逃避の道具」
としてゲームを遊ばせないようにしてくださいね。



これについてはかなりじっくりnoteを書いているので
そちらも参考にしてください♫


STEP5 うまい人ってどんなところがすごいの?


何事も上達の近道は真似をすること

とはよく言われますが、
それをしやすいのがゲームです。

Youtubeをひらけばうまいプレーヤーのお手本のようなプレーがタダで見ることができ、

やろうと思えばすぐに実践に挑戦もできます。
さらに自分で練習することもできます。

この上達のスキルを子供に習得させるのにはゲームはうってつけなのです。


実践

反省

練習

また実践


このループを1日の間でなんどもできるのがゲームの特徴です。


勉強の場合は


模試を受ける

結果が返ってくる(2週間から1ヶ月)

練習する(返ってきた直後)

また実践(テスト返却から1ヶ月後とか2ヶ月後)


一回のループをするのに何ヶ月かかるんでしょうかね?

この回数が少ないので、生徒たちは

成果を実感することなく、自信を失ってしまうのです。

しかも練習した、対策した内容がテストに出るとも限りません。

定期テストなんて終わったら同じテストは2度としません。

もっと体験しづらいですね。


そういうところをゲームはたくさん体験させてくれると思っています。

地頭がいい人って要領よくいろいろできますが、
ゲームをやればやるほどみんなそういう楽しみ方を見つけるはずです。

効率よくレベルを上げたい
思うように敵をコントロールしたい
時間以内に早くクリアしたい

などなどいろいろな目的を持ってみんな頭の中でああしようこうしようと
想像したり考えたりしているのですから
それを使わない手はありませんね٩( 'ω' )و 





結局その家庭はどうなったのか


実際にこういう会話を子供とするようになってどうなったのかをお話しして終わろうと思います。

世界大会でシンガポールに行った

結局彼は元々めちゃくちゃ強かったので、チームから声がかかっていたんですね。

これまでは携帯電話を持っていなかったため、チームに入れなかったそうですが、
シンガポールに行って大会に出場したそうです。

もちろんお母さんと一緒に。

すごいですよね。

でも子供にとっては「親と一緒にゲームの大会に行く」というのは
一生物の思い出になると思います。

僕にとってもそうでしたから。

ずっと僕がゲームしているのをのんびりずっと待っててくれることも一つの愛情だと感じました。


勉強面でも「藤田先生に勉強教えてもらいたい」とのこと

そんなわけで子供からのご指名で僕が直接県外まで出張してお勉強を教えてきました。

実際には1日の中で2時間くらいしか勉強は教えてなかったのですが
30点〜40点くらいは上がっていたと思います。

昔報告してもらったのですが、手元に残ってなかったですが、
2倍くらいになっていたのは覚えてます。

まぁこんだけ成績があがったのは科目が数学で応用させやすいのでゲーマーに合ってる科目だったのもありますけどね。

その後自ら塾に行くと決意

自分から塾に行く決意もしてくれていたようです。


僕自身も県外まで毎回教えに行くことはできませんでしたし、
当時はApple Pencilもまだ発売していなかったので、
オンラインで教える方法はありませんでした_(:3 」∠)_


でもこういう心境の変化があったのなら親としても万々歳なのかなと思いますよ♪


少なくとも嫌悪感しか抱かなかった時期からは脱したそうなので。

あとはそれを継続させるための環境や人間関係が整えるお手伝いを周りの大人たちがしてあげるといいですね♪



最後に


以上になりますが

1番大事なのは、


周りの大人からの理解


であり、最も身近な大人は親です。

まずはその子供の良き理解者に親がなることが
子供との関係を回復させる、あるいはよりよくする方法だと思います。


一方的に大人の意見や考えを押し付けるのではなく、
我々大人の知らない、体験したことのない世界に今足を踏み入れている
子供たちに、興味を持って接していけるようになりましょう♪


僕は九州大学の大学院まで行きましたが、
そこでハラスメントを受けて鬱になってそこから考え方が変わりました。


親が学歴至上主義で、鬱だろうがなんだろうが無理やり行かせるようなことをしていたら
どうなっていたのかなぁと考えてしまいます。

大学院生の頃はほんとに笑わなくなっていたのを親はみていました。

やすむようになってから笑うことが増えたね。とは言ってくれましたが、
僕は笑わなくなった自覚はなかったですけどね(これが1番恐ろしい…)

ゲームする時間もなく、忙しく
笑う機会も失って楽しむ機会も失うくらい忙殺された日々を過ごしていたら
今こうしていないと思います_(:3 」∠)_

親がよく話を聞いてくれたこと、ゲームの理解をしてくれたこと

ゲームの大会に連れて行ってくれたことが
大きくなっても大好きな思い出に残るので

よかったらゲームが大好きでたまらないお子さんがいらっしゃれば
一度一緒にゲームの思い出を作ってあげてください♪

ありがとうございました。

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