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京阪ダブル合格‼︎最難関の編入試験を突破するには何が必要?

今回紹介させていただくのは、京都大学経済学部と大阪大学経済学部の編入試験にダブル合格された尾崎 さんTwitter ID(Ozaki__forever)です。


受験大学
京都大学経済学部(合格)
大阪大学経済学部(合格)


元大学
神戸大学 文系


受験年
2021年度 (令和3年度)


編入しようと思った理由

中学・高校 

知人に著名な選手がいた影響もあり、小学校高学年頃から「あるアスリート」になると決心していた。高校では、周囲が将来のため受験勉強に精を出すなか、勉強が好き・得意であった自分も(つられて)大学受験を決意。結果、京大(文系)を受験し、不合格となってしまった。いま振り返ると、合格できるポテンシャルは少なからずあったが、直前期の伸びが足りなかったように思う。「受かっても落ちてもそのアスリートになるのだから関係ない」と大学受験を甘く見ていたのだと思う。浪人して京大をもう一度目指すか非常に迷ったが、①1日でも早くそのアスリートになりたい(1年運動をしないのはかなりのディスアドバンテージになる)②そのアスリートになれば大学は即退学(or休学)することになる ことを考慮し、後期試験で合格を頂いた神戸大学に現役で進学した。


大学1年

大学入学以降はそのアスリートになることだけに全てを費やした。しかし、高校で予想外に身長が伸びてしまったこともあり、減量にかなり苦戦した(そのアスリートには厳格な体重制限がある)。減量の影響で体力,気力ともに弱り、当初仲良くしていた大学の友人やサークルとも疎遠になっていった。その後、そのアスリート養成学校への入所試験を無事受験することができたが、合格まで残り1/2(2倍)のところで不合格となっってしまった(全体の倍率は約40倍)。このまま試験にチャレンジし続けて仮にそのアスリートになれたとしても、減量の苦しさからは一生解放されることがない(≒幸せにはなれない)という思ってもいなかった現実を突きつけられ、そのアスリートになるのを諦めた。しかし、「なりたい」という気持ちが強く残ったままでの断念となったため、それまでの人生全てを否定されたように感じ、非常に抑鬱的な日々を過ごした。サラリーマンになることなど考えてもいなかった自分にとってはあまりにも辛すぎる現実だった。

大学2年

アスリート断念によって生きる意味を失っていた大学1年の2,3月頃、ふとしたきっかけで「編入試験」の存在を知った。私が不合格となった京大にもその制度があることを知り、受験を決意した。本音の志望理由としては、①今後ビジネスマンとして活躍したいのであれば、大学で経済やビジネスを全く学ばないのはまずいのではないか?という不安(そのため転学部も考えていました)②大学受験において「本気で」勉強に取り組まなかったことに不完全燃焼や後ろめたさを感じており、改めて学業に全力で没頭し、京大に再チャレンジしたいと思った の2点である。


勉強法

英語 (TOEFL)

単語帳を1周した後、問題演習を繰り返した。2回受験し、88点で出願。「TOEFLで90点以上をとり、経済学では合格者に差をつけられない程度に得点して合格する」というのが理想であったため、合格発表の瞬間まで「TOEFLのせいで落ちるのではないか」と弱気になることが多かった。精神的な意味でも、目標スコアを達成するのは重要だと考える。

経済学

3月:予備校でスタート講座を受講。「効用」という用語すら知らない自分にとっては非常に良い導入となった。参考書では「らくらくマクロ」を軽く一読した。

4~6月:予備校のレギュラー講座を中心に基礎的なインプット及びテキストの問題演習を完了し、土台を作り上げた。そのほか、良書と耳にした「芦谷ミクロ」を一読した(問題は解かず)。なお、この時点で「参考書によるインプット→問題演習」よりも「編入試験に近い問題の演習→必要な知識を適宜インプット」という方針が合格のための最短ルートになると確信した。

7月~9月:問題演習として、市販の問題集・参考書による演習は一切行わず、神戸大学・大阪大学の過去問約10年分を問題集代わりに使用した。これにより、飛躍的に実力が伸びたと感じている。そのほか、テキスト問題の解き直し,復習にも継続して取り組んだ。参考書としては、「ミクロ経済理論」を軽く一読した。また、予備校の実力模試において英語,経済学ともに全体1位を獲ることができ、学習が順調に進んでいるという自信に繋がった。

8月~10月中旬:京都大学の過去問題に着手した。また、過去解いた全ての問題を総復習した。そして、浮き彫りになった弱点分野を再度インプットし、知識を一段とブラッシュアップするよう心掛けた。そのほか、参考書としては「浅子マクロ」で適宜インプット。京大の過去問を全て終えた頃には、予備校の授業において、講師の仰る内容に即座に疑問を持てるようになったり、過去問の解答の誤りを指摘したりできるレベルに到達しており、少なからず自信になった。また、レギュラー講座全期間を通して、各回の授業において常に3~5個の質問(疑問点)を用意して臨んだ。講師の方には1対1で長時間質問に対応して頂き、非常に有難かった。直前期:口述試験に向けて、「頭に入っている知識」や「筆記試験であれば時間を使って絞り出せる知識」を即座に口頭で説明できるようになるための練習を重点的に行った。また、全問題の総復習を再度行い、抜け目がないよう注意した。

口述試験

10月中旬頃から始めた。過去問演習を通じて筆記試験合格レベルの実力をつけてから取り組まなければあまり効果がないと判断したからである。具体的な対策としては、頭で理解している知識を口頭で説明する練習(独り言)を中心に行った。また、編入予備校でも口述試験対策を数回受講した。

志望理由書

8月半ば頃~:専門分野の入門書一読(2冊)とアウトライン作成

9月以降:本文作成。Twitterの編入合格者の方々や編入予備校の添削サービスを利用し、表現やロジックを最大限磨く(”筋肉質な”文章に仕上げる)という作業を提出〆切まで絶えず行った。特に、複数人に添削して頂いたことで、自身の設計書において「確実に自信が持てる部分」および「改善した方が良い部分」をより明確化することができた。

人物評価書
8月末:アメリカ人の教授(語学担当)にご依頼し、英語にて作成して頂いた。その際、過去のリーダーシップ経験や専門分野に対する思い、英語力等をメールにてアピールし、良い評価を頂けるよう工夫した。この教授がご担当の科目において、編入後に学びたい内容について偶然にもプレゼンしており(編入には言及していません)、ご依頼の際には「あのプレゼンでも申し上げていましたよね?」というニュアンスを出すことができ、志望理由の一貫性を少しはアピールできた気がする。


統計学(阪大)
8~9月頃:入門書の学習に着手した。また、過去問を一通り閲覧し、「当日どこまで正解するべきか」のラインを自分なりに決め、その範囲内の知識のみインプットするよう心掛けた。10月頃から過去問に本格的に取り組んだが、全体の4~5割ほどを占める基礎的な問題以外、全く手が付けられなかった。ゆえに、直前期はそれらの問題を確実に解くための知識・公式の再確認のみ行い、試験に臨んだ。

経済史(阪大)
8月頃:過去問演習に取り組んだ。とはいえ、自身で考えて解答を作成したわけではなく、ある編入合格者の方のNoteを購入し、そこに書いてある内容を用いて暗記用の解答(メモ)を作成していた。試験直前期は、それらの解答集をひたすら暗記した。また、過去10年の出題傾向を分析し、出題頻度の高いテーマを優先的に暗記するよう意識した。

英語(阪大)
直前1週間:過去問約3年分を解いた。

面接(阪大)
1次試験の合格発表後から開始した。とはいえ、「志望動機」や「将来やりたいこと」等の超基本的な質問の回答を用意しただけである。


使用した参考書
TOEFL3800(単語帳)
編入予備校のテキスト(ミクロ経済学・マクロ経済学)
芦谷ミクロ経済学(芦谷政浩)
マクロ経済学(浅子和美ほか)
統計学 キャンパスゼミ(馬場敬之)
らくらくマクロ(茂木喜久雄)
ミクロ経済理論(荒井)


試験当日の出来
京大
口述試験:詳細には書けないが、かなりタフな試験だった。終了直後は「おそらく落ちた」という印象を抱いた。
阪大
英語:体感 正答率70~80%
ミクロ:体感 正答率90~95%
マクロ:体感 正答率95~100%
統計::体感 正答率50%前後
経済史:体感 正答率50~70%
面接:非常に短時間で終了。不安要素は特になかった。


これから編入試験を受ける人へのメッセージ

 「編入学をするべきだ」等と強調する気は毛頭ありません。編入学をしたいと考えている方の多くは、おそらく何らかの「不満」があると思いますが、それを解消するための方法は果たして編入学だけなのか、自分はどのような人生を歩みたいのか、といった編入学に留まらない広い視野を持って一度思考を整理することをお勧めします。個人的には、「編入できれば『優越感が得られる』」といった幼稚な願望を持たないことが重要であるように思います。このようなマインドセットでは、たとえ合格できたとしても「自身の劣等感を癒す」方向に大事なエネルギーが注がれてしまい、関わる人々をますます傷つけていくことになります。その精神的未熟さを改善することは、「編入」や「編入試験の合否」と同等かそれ以上に重要なことだと信じています。
  また、編入試験において、モチベーションは維持できなくても構わないと思います。私自身も試験直前期、加藤諦三氏やフランクル等の心温まる著書を読み、「編入できなくても別にいいんだ」くらいに思えたおかげでリラックスして試験に臨むことが出来ました。
  編入学後は、当初志望していた分野の学修をさせて頂けているだけでなく、新たな友人や仲間にも恵まれ、サークル新設や交換留学応募など、最高に充実した日々を送ることができています。今後も、編入受験生の方々のお役に少しでも立つことが出来れば幸いです。皆様の合格を心より祈っております。頑張ってください。

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