坂本選手、あなたを見ていると 清々しい

親愛なる 坂本選手、
スピードや高さ、技術の正確さ、それを全うできる心の強さをもって、挑み、雄々しく闘った人のみが持ちえる 清々しさを、私は あなたに感じました。
心が震えるほどでした。
図らずも 今回のオリンピックは、いつもより選手達の演技以外のところで 騒がしいものになったように感じます。
ひたすら ジャンプの回転数にチャレンジする流れの中で、そうしないことが消極的と捉えられそうなところ、あなたは その演技で そうしないことが、決して消極的などではないことを証明しました。
自分の持っているものを磨き、勇気を奮い、闘う姿は、正に勇者、挑戦者そのものです。素敵な女性らしさと相まって、それは それは美しいものでした。

また ドーピング問題も顕あらわになりました。
若い人達が巻き込まれていく姿は、見ていられるものではありません。
正々堂々と闘い、正々堂々と勝つ、あるいは 正々堂々と負ける。言うは易しなのでしょうか？日本は、大丈夫なのでしょうか？

さて、どうでもいいことですが、私の好みは素晴らしい選手より、素敵な選手です。辞書では素晴らしいも 素敵も同じように書いてあるものがありますが、私にとって素晴らしい選手とは、ジャンプなどをパーフェクトにこなす選手です。素敵な選手とは、ジャンプよりも それ以外のところで 見ている者が 引き込まれていく選手です。特徴的なのが、たとえ ジャンプを失敗しても、見ていて辛くならないことです。失敗したことなど気にならず、不思議なことに どんどん引き込まれていくのです。逆に素晴らしい選手がジャンプを失敗すると、とても辛い気*分になります。できますれば、もう少し 素敵な選手が上位にくると いいなぁ と感じます。
勝手なことを言うのは、これぐらいにして、

金メダリスト、銀メダリスト、銅メダリスト、一人 幸せそうな表彰台を見て、それが日本人であるということが、誇らしくて 堪りません。
本当に ありがとうございました。
最後に 素晴らしい選手でも、素敵な選手でも、また その両方でも 構いません。坂本選手らしい スケート人生を祈ります。