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手柄

はかりの上に、少し大きめのボールをのせ、液晶の数字を0にする。白玉粉を三角に切った切り口からボールヘ入れていく。数字を見ながら少しづつ少しづつ。ピッタリ数字を合わせたらボールをはかりから下ろし、今度は水を少し入れ こねていく。水を入れ こねる。水を入れ こねる。「少し水分が足りないかなー」と思いつつも そのままに。1つに まとめたものを、まずくだものナイフで半分に切る。それを棒状にクルクル伸ばし、更に半分に切る。更に 1/5カッ卜。カットしたものを両手のひらで丸め、少しつぶし中央に くぼみを作る。いくつか 作って「あれ、やっぱり水分が 足りないぞ ばらけてきた」焦る私に父が「切ったままのものを、丸めず 手のひらで押しつぶせば」と 言った。「あっ、うまくいく」これを採用し、合計20個 作った。沸騰させた鍋に白玉を1つづつ入れていく。お湯が跳ねる。白玉が上がってきたら更に2分30秒 待つ。水に放ち、氷も入れ、一気に冷やす。その間、母が きな粉を微調整。これが、白玉を作ることにした理由だ。香り高い きな粉が残っていたのだ。きな粉に うずめられた あべかわ餅を購入し、食べたあと きな粉が残った。捨てるには 惜しいが、それだけでは 足りない量が。そこで、あらたに きな粉、砂糖、塩 を足した。そこに 水を切った白玉を入れ、たっぷり きな粉を あえて、3人で食べた。うまい。「少し水分が足りないかなー」は、影響がなかったようだ。それにしても、これは、きな粉の手柄だろう。うまい。                                   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




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