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小川のいきもの観察 総合学習 in KYOTO

すぐ脇を小川が流れているという、自然観察するには羨ましい場所にある京都市立の小学校で、身近な場所にどんな生きものが暮らしているのか?調べる授業の手伝いをしました。3年生の総合的な学習の時間の授業です。やった授業の流れを書き残しました。

授業は4時間授業、午前中いっぱいずっと川の生きもの探しと、名前や特徴調べを行い、何がいっぱい捕れたかによって、小川の環境(きれいな環境かそうでないか)を知るというものでした。

学校から小川の生きもの探しする場所まで歩いて5分、理科室で始業の挨拶や説明を20分ぐらい行ってから、子ども達は体操服に着替えて9時半頃に小川に到着しました。

小川では、生きもの探しする前にバケツに川の水を汲み、試薬が入ったスポイトを使った「パックテスト」という方法で川の水の汚れ具合、正確には水に混じる指標物質の量を調べることをしました。試薬入りスポイトで川の水を吸い上げ、5分待って現れる水の色を、見本台紙の色と比べて汚れ点数を見るという方法です。だいたいキレイから中ぐらいの汚れと出ました。見た目キレイな水でしたが、意外と汚れているのかも?という印象でした。

それから子ども達は川に入って生きもの探しをしました。最初は怖がっていましたが、10分ぐらい経つと慣れてきて、予想を上回る収穫をあげました。いつも思うのですが、大人より子どもの方がたくさん生きものを見つけて捕まえます。目がいいのか、勘が鋭いのか、網を流れの中に立ててその前で足で川底をグリグリすると生きものが網の中に入るという方法をすぐマスターして、それを見ていた他の子がすぐ真似して獲物が次々に採れるそいう感じ。

約1時間ぐらい川で生きものを捕りました。その後にバケツに入れた捕獲生きものを学校の理科室に運んで、図鑑を見て名前を調べ、生きものの絵を描くという作業をしました。子どもにもよりますが、生きものの姿から図鑑で名前を見つけ出す的中率はかなり高そうです。魚とヤゴなど脚のある昆虫の類はよく名前を探し出しました。あまり分からないのはイモムシみたいな形の幼虫で、アブとかガガンボの幼虫はさすがに見つけ出せませんでした、というかこういうのは図鑑にもあまり載っていないからしょうがないですね。

特にガガンボという昆虫は、よく見る虫のはずなのにほとんど名前が知られていないです。さらにその幼虫はとてもグロテスクなので、面白いのですが、ガガンボのファンはだれもいないようでした。

最後にどの生きものがいっぱい捕れたか?を手を挙げて言ってもらいました。一番はサワガニでした。サワガニは捕獲して来て観察中に他の虫を捕まえて食べる様子も見られたので、食物連鎖とか弱肉強食もよく分かったと思います。そのサワガニが多かったということで、ここの川の水はキレイと説明しました。汚い川だったらサワガニではなくアメリカザリガニなどが見つかります。そういう生物を指標生物と言って、何種類かあります。そういうのを捕まえて調べて、川の環境が分かるんだよ!と教えましたが、パックテストの結果といつも少し違うので、ここを教えるのは難しいです。雨が降ったので、森からいろいろ流れて来たから少し栄養分が多く川に流れ込んだかな?みたいな説明しましたが、いつも何だか言い訳のようで。。

最後に捕獲した生きものは川に戻して終わりました。


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