セカンドライフ夫婦2人、年間200万円生活の舞台裏 その2

年間200万円での基本生活実現のための、目のつけどころとコツとか、そういったことを書きます。

200万円生活のコンセプトは、ミニマルライフと考えていただいたらと思います。健康が維持できて、そこそこの満足できる暮らしぶりを200万円生活費で実現させましょう!が掛け声になるかもです。ポイントは、夫婦が共々「満足できるかどうか」を決めることで、何が何でも200万円に入れるドケチ暮らしではなく、生活のぜい肉をそぎ落としながら日々を進めていくのが良い方法ですが、何がぜい肉かはご家庭次第となるでしょう。

しかし創意工夫と努力の結果、目標200万円が達成できたならばもうそれ以上努力する必要はまったくありません。過剰なミニマム化より余裕のお金で楽しむ方が優先です。
また目標200万円が少しオーバーして210万円となっても「これでいいのだ」と思う程度の大雑把さも大切です。ただ年金収入が211万円を越えると住民税がかかり始め、社会保険料が増えるので要注意ですが、ここの詳しい話しは別note「夫婦2人では年金200万円が良いという説」に書きました。

受け取れる年金額は・・・
2019年の年金の平均受取額は男性で(たぶん勤続年数が男性の方が多いからでしょう)月額16万5千円だそうで、これを年額にするとほぼほぼ200万円ですから200万円年金はそうハードルが高くないです。ちなみに私自身は52歳で会社員を辞めましたので200万円には届きませんから、少し受給繰り下げをして200万円にアジャストします。

受け取る年金に対して使う方は・・・
以下に書いたことは私が実行していることなので、年間200万円生活はさほどハードルは高くないと思っています。まだ若い現役会社員世帯から見たら年間200万円の暮らしは無理っぽく思えるかもしれませんが、年齢が進めば自動消滅する出費はけっこう出てきます。教育費や子どものお小遣い、子育てに係る費用一切は、彼らが巣立つと基本ゼロになりますからその年を境に劇的に家計は楽になります。それに、会社員は収入がそれなりに多いため所得税、住民税、社会保険料が高額ですが、年金世代になるとこうした出費がグッと減ります。こうした出費の自然減があるので、老後の暮らしは思うほど心配するものでもない!と私は実感しています。

年齢が進むと新たに出現する可能性のある出費もありますが・・・
これは早く察知して予算を手当てしておく必要があると思います。例えば孫にかけるお金。孫は4つの財布を持つとか言うように、爺や婆のお財布の中身が孫へ流れていくものらしいです(我が家は今年はじめてそれを実感することになるでしょう)。それに医療費。歳とると何かと医者へ行くようになります。それへの対応として医療保険ではなくて貯めた預金の取り崩しがいいと思います。

例の老後2000万円は必要か・・・
額は別として「必要」だと思います
日々の生活以外の「たまに払うお金」と「たまには払いたくなるお金」を貯金から出そうというのがその理由です。上述の医療用予算もここに入れたいです。

たまに払うお金は・・・
医療費の他に、家の修繕費のようなパスできないお金があります。
家に係るの修繕費は歳とともに住む家も古くなるから出費が出ます。
我が家は築25年ですが、20年を超えると外壁塗り替え、風呂と台所の更新などが出ましたので、合計約400万円かかりました。
実際に経験したのですが、ハウスメーカーで修繕・リフォームすると高額で、工事を依頼するのであれば地元工務店に頼むのが安上がりです。

信じられないことでしたが・・・
「半値八掛け二割引」という言い方がありまして、これをまじめに計算すると定価の32%と信じられない割引率ですが、実際に工務店の見積り内訳を見たらキッチンやバスのユニット価格がメーカー希望販売価格の3割程度になっていました。知人のプロの建築関係デザイナーに聞いたらふつうそのぐらいの値段が工務店の仕入れ価格だと証言しました。「半値八掛け二割引」コレ本当だったのです!

更に特別な欲望を満たすためのお金も必要で・・・
「たまには海外旅行へも行きたい」という特別な欲望を満たすためのお金も必要で、以上書いたものを含めて2000万円はそう外れていないと私は思います。

以上は全般的な老後の家計のことでしたが、以下は主にやりくり可能な個別出費について予算の大きなもの順に書いて行きます。

1.自家用車は現金で買い大切に乗りましょう

自家用車は子育てや住宅に続く金食い虫です。

(1)収入ある会社員現役の最後頃に新車を買いましょう
その後は永く乗ることをお薦めします私自身の場合はセカンドライフ後に遺産相続で臨時収入があったときに今の軽自動車に乗り替えました。

(2)車種選び(新車)のコツは・・・車という良い道具を選ぶということだと思います
普段乗る人と普段載せる程度の荷物をのせて気分よく運転できる車がベストです。もしかしたらたまに友人10人ぐらい、もしかしたら引っ越しをこの車で、とは考えずに、そういう場合の対応はレンタカーを借りることにしましょう。

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