メシは食えない

俺のやる仕事でメシは食えない、を是認した

ひとの思いはそれぞれ千差万別ですから、のっけから「セカンドライフで始める仕事でメシは食えない」と断言するのもどうか?とは思いましたが、仕事の稼ぎでメシを食わなくても、やり方によってはちゃんと暮らしていける。と、いうことが今日の言いたいことです。

そのためには、仕事の現役時代とセカンドライフとの違いを事前にハッキリ分けていなければセカンドライフが、捨てたハズの現役時代と中身いっしょになってしまって、結局お金のために仕事をすることになります。そうなっても決してそれが悪いということでもなくて、現役時代に出来なかった仕事をして、その稼ぎで食っていくことは成功に間違いありませんが、はたして何割の人がそういう道を進めるでしょうか?

私がセカンドライフに進みだそうとしたとき、それは私が35歳の頃でしたが、自分で即立して始める仕事で家族の生活を賄っていく自信は、無い!と、ハッキリ悟りました。だけどそれで私は会社を辞めてセカンドライフに移る目標をなんとか達成したかったのです。だからさまざまな事を画策しました。田舎に住んで自給自足生活っていうのはどうか?とか本気で考えて就農セミナーに行きましたが、全然その気になれませんでした。なんか就農プログラムという既定の線路に乗る気がしなかったのですね。既定の線路に乗っかった仕事するなら、今の会社で働いていれば給料あるんだからいいじゃないか・・・そう思えてきたんです。

他のセミナーにも参加しましたが、どうしてもその道に進みたくなくて、セミナーに出れば出るほど「今の会社で働いていれば給料あるんだからいいじゃないか!」と、そんな気持ちが強くなってくるんです。

結局私は独立して何を始めるか、何も決められないまま、会社をいつか辞める決心だけしました。そんな状況でもセカンドライフに移る作戦を決めました。
たとえ収入が無くても生活が続けていけるだけのお金を貯めてから、会社を辞めてセカンドライフに移ろう。これが作戦でした。で、この考えは結局その通りになったのです。

私はそのために何億円も貯めたわけではありません。用意したお金は5千万円でした。今はその時点からもう10年経ちましたからその貯金も減っています。でも心配がありません。心配してはいませんが、今後の生活費の作戦はいつも考えています。

上述のようにセカンドライフ用のお金を私は52歳で5千万円用意しましたが、誰もがこれで十分ではありません。これで上手いこと生活するためには年間200万円生活をやれるように生活を調整しました。今は特段ケチケチした生活をしていません。だけど現役時代にはドケチ生活もしてお金を貯めました。ドケチが限度を超えて妻の不満も爆発寸前になりましたから、そのとき「これがケチケチ生活の限界を超えたんだな!」と実感しました。限界というのは一度超えてみないと分からないと、マーフィーの法則という書物にも書いてありましたが、まさにその通りです。

だからもうケチケチ限界が分かったので、それより上で生活して年間200万円はなんとか達成できるようになりました。これは繰り返しになりますが、ケチ生活ではありません。たとえば60歳を超えたら国民年金保険料は払わなくてもよいとか、収入が少ないと所得税や住民税がかからないなど、自然に節約できてしまう分とか、子どもが巣立って夫婦2人暮らしになるからお金かからなくなるとか、2人暮らしでいいなら車は軽自動車にしようか!とか、そういう暮らしの変化があるからです。

しかしそう自然に任せていてはなかなかお金は貯まりません。それに今の暮らしはすぐには変えられないというのも現実なのです。
そこで何から努力の手をつけていくか?が最初の課題になるのですが、このときに一番役に立つ参考書は、実は自分ちの家計簿なのです。家計簿をつけているといいのですが・・・

まず、家計簿を眺めて、どこから手をつけていくのが良いかアイデアを探し出しましょう。

将来のお金を貯める努力を始めるにあたって、私は節約はなくて生活のチューニングから始めたらどうか?と思いました。

節約は苦しさを伴うものだというのは前述のように私は会社員現役時代に経験したので、節約生活に最初から手をつけだすと、自分か家族の誰かが耐えられなくなって頓挫し易いと思うんです。

生活のチューニングはそうでなくて、お金がかからないようにチューニングすることから始めます。

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