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年金は繰り下げで、金融商品のように運用できる可能性がある

私は年金を受け取る年齢になりました。
男子昭和33年生まれは今年から特別支給の厚生年金が受け取れます。
ただし現在お勤め継続中の人は収入が規定以上になる場合が大部分のため受け取れない可能性があります。既に退職引退済、もしくは自営業などに転身している昭和33年生まれはたぶん今年から受け取れると思います。

年金受け取り対象者は、手続きを自分でしないと黙って待っていたら年金は受け取れません。でも年金事務所からお知らせと申請用紙の郵送が対象者に届くから、それを無視して忘れない限りは大丈夫。日本の社会はこういうところは丁寧にできています。

お知らせが届いたらあとは年金事務所に書類提出してお任せ!と決め込まない方が良いかもしれないことがあることに気が付きました。年金手続きをして年金事務所の担当者から根掘り葉ほりいろいろ聞き、自分でも調べた中で、これは気が付かなかった!「裏技か!?」と思うことをいくつか発掘できたので、ここでnoteします。

ただ、ここでnoteすることは私個人の経験や今後の構想をお話しすることで、誰もに薦めることではありません。ご家庭の貯蓄や出費、収入の状態はそれぞれ全く違いますので、ここでのnoteや後にリンクする別ブログ記事内容はあくまでも参考として扱ってください。noteしたことをそのまま実行した場合の責任は負いません。

年金の裏技?かも知れない発見

年金は受給権利日から受け取らずに、少し後になってから受け取り開始した方が増える!という制度があります。その増え方は1か月遅らせる度に0.7%増えますから70歳までこのいうに受け取る時期を「繰り下げ」したら実に42%も増えた年金が70歳以降受け取れます(ただし税込み)。

繰り下げ制度を調べて発見したことは・・・

繰り下げは66歳以降は1か月単位で変えられる

65歳から1年間は月単位で受け取り開始を変えられないので、繰り下げしようと思ったら12か月より多くの月数で70歳まで(もうじき75歳までに変更になる)繰り下げ期間を決められます。ただ事前に繰り下げ期間を予約できず、繰り下げ希望月が到来したら年金事務所に出向いて給付手続きをしなければなりません。実に面倒です。でもこの繰り下げ期間を月単位で微調整できるメリットがあります。

繰り下げで「節税」できる可能性がある

特に厚生年金が150万円ぐらいの方々に節税効果が期待できると思います。
そのやり方は、65歳になったら厚生年金だけを受け取り始め、基礎年金はたとえば70歳とかまで長期間繰り下げます。そうすると年金控除額が110万円ありますから、繰り下げている期間は自身の基礎控除48万円も合わせて合計158万円が控除できるので、年金の所得がゼロになります。だから所得税、住民税が発生せず、国民毛農保険料や介護保険料の支払いも格安になるという寸法です。

ただ150万円とかの厚生年金だけでは生活が困難でしょう。しかし夫婦2人で年金受け取りなら、2人ともこの方法で合わせて300万円で5年間とかを節税できる可能性があるのでは? なので私は自身と妻両方の基礎年金だけを70歳まで繰り下げを予定して節税をしようと思います。

5年間も繰り下げする気もしないという人は、上述のように1年以降は月単位で繰り下げ期間を決められるので都合の良いところまで繰り下げることができます。

基礎年金の繰り下げで妻の遺族年金を増額できる

妻は専業主婦だった期間が長いので、もし妻より早く私が死んだら、妻の基礎年金に私の65歳時点での厚生年金の4分の3を加えた額の遺族年金を受け取るようにしたいと思ってます。

この場合、妻の基礎年金は可能な限り繰り下げて増やすと、その増えた基礎年金に私の厚生年金の所定額が乗っかるから、基礎年金部分が増えた分、妻は多くの遺族年金が受け取れます。

だったら、夫婦両方とも目いっぱい基礎年金も厚生年金も繰り下げした方が良い!とはなかなかならない事情もあります

そのひとつの理由は
繰り下げている間は年金以外から生活費を賄わなければなりません。つまり貯えが減ってしまう。こういう欠点があります。 が、貯えはたぶん死ぬまで減らしたくない気持ちは変わらないだろうから、多くの家庭で死ぬまで貯めたお金は持ち続けたいでしょう。そうすると相続税がかかって、相続税申告手続きもタイヘンになりかねません。だから私はある程度生前に生活費として蓄えてあるお金は使ってしまおうと思います。でも全部使うこともできませんね。だから基礎年金だけ70歳まで繰り延べに決めました。

さらにもうひとつ
年金繰り下げして莫大な年金がある年、たとえば70歳から受け取れるとしましょう。その莫大になった年金にかかる税金は高い!です。健康保険料も介護保険料も高額医療費控除額も高くなってしまって、せっかく年金いっぱいもらえたのに、出て行くお金も増えてしまったということになる可能性が高いです。

そうならないように、受け取る年金額はほどほどにした方がいいです、と私は思います。
お薦めするとしたら扶養している人(私の家庭では私自身)の年額200万円、扶養されている人(私の家庭では妻)は年額150万円。こうすることで出て行ってしまうお金は低くなります。

なので、年金は時期が来たら受け取るものというより、金融商品だと考えて、どうやったら自分の暮らしがベストなのかよく考えて、年金事務所にも足しげく通って相談し、ネットでもいろいろ調べて「運用」することがいいと思います。

同じ管理人(大庭夏男)の別ブログにも関連する記事を載せましたのでご興味あればご覧ください。

また、年金の繰り下げや繰り上げはネットにもいろいろ解説されていますが、最初はそれらの解説が一塊になっている本を読んでみることを薦めします。
例えば・・・


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