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<虫が嫌いなひとは閲覧注意>寄生バチに支配された蛾の幼虫は、このように

不気味
気持ち悪い
残酷
と思われる場合は動画をご覧にならない方が・・・

この動画は6月の中旬に撮影しました
最初は毛虫に寄生バチなどが卵を産み、それを背負っている毛虫かと思いましたが、どうも違うように感じたのですね

寄生バチの卵にしては少し大きすぎる!?


少々ピンボケ写真になってしまいましたが、毛虫についている白いものは米粒よりも一回り小さいぐらいの大きさ

寄生バチはいろいろ種類がありますが、それにしてもこんなサイズの卵を産むハチって、いったい??と思って調べても判りませんでした

ひょっとしてこの白いツブツブは、卵じゃなくて繭(まゆ)かな?

昆虫博士の知人が解説するには、
「こりゃ寄生バチの繭だ」
「ハチの幼虫がこの毛虫に寄生して繭になっている」
「毛虫は生きているけど、親虫にはなれない」

あたらめて「寄生バチ 毛虫 繭」で検索するとヒットしたのがコレ

ほぼ同じ画像が検索にひっかかったので、画像から同定しました
結果
・繭となっている寄生バチの正体は「コマユバチ」
・コマユバチに寄生された毛虫は蛾のタケカレハの幼虫

タケカレハの幼虫はよく知っていますが・・・

タケカレハは少し大きめサイズの蛾です
その幼虫もアゲハの幼虫の二倍ぐらいの長さで大きく、体のラインに沿った黄色や白の縦縞が美しく、人によってはペットとして飼うという魅力的な姿の毛虫

頭と尻の背中側に若干、黒色の毒毛のかたまりが鶏のとさかのように立っていて、一応要注意ですが、それを触らなければ手に載せたりして可愛いヤツです

そのタケカレハの幼虫にコマユバチが卵を産んだというわけです

コマユバチは何種類もいます
動画のハチの種類はまだ特定できていません
また毛虫や芋虫にとりつく他に、テントウムシなどいろいろな昆虫に寄生するなど多様性に富んでいるようです

どうも、動画のタケカレハの幼虫は、コマユバチの一種に寄生され、そして卵が孵ってハチの幼虫になり、タケカレハの幼虫の体内に侵入して、中を食べて育ったということ、らしいです

ただ、動画で分かるように、体の中を食べられ、死んだハズの毛虫なのに、どっこい元気で生きているのですね

でも、なんだか毛虫の様子がオカシイのです

私の知るタケカレハの幼虫は、もっとおとなしくて、手で捕まえるとくるっとバームクーヘンのように丸くなるだけで、動画のように頭をあんなに早く動かして威嚇するようなことをしなかったのです

体内は既にハチの幼虫に食べられ、もう毛虫はさなぎになることはできず、ハチの幼虫が親バチになって飛び立って行った後に死んでしまう、のだそうです
つまり体を乗っ取られてゾンビになって生きているということなのでしょうか

恐ろしい出来事のようですが・・・

毛主や芋虫は、コマユバチのような天敵がいるので適度な生存数が保たれ、自然が破壊せずに済んでいるのだろうなぁ
こう思えます

ここまで貼った動画を見たり、ゾンビの話をお読みいただき、それでも平気だった方々は、散歩の途中に道端の草木で、こんな姿のゾンビ毛虫を探してみてはいかがでしょうか
いつもの散歩が一味違う刺激を与えてくれるかもしれません


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