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10年超も前の「古代パソコン」復活ひとりプロジェクト

以前のnote(下記リンク先)のはなしの続きで「古いパソコンを復活させた」ゼロ円DIYをやった感じを今日noteします。

この(上記リンク先)noteで書いたように、DIYは一見安上がりで欲しいモノが作れて「いいなぁ」な印象があると思われるのですが、実際は材料や工具を買ってDIYしたらけっこう高い買い物になってしまいがち。なのでできるだけお金をかけずにDIYしようと考えると「そのへんに転がっている要らないもの」を使ってDIYするといいです!これがゼロ円DIYのnoteの超ザックリストーリーでした。

今日はそういうゼロ円志向に入るかな!?と実行してみた「もはや使わなくなったノートパソコン」がゼロ円で再び使えるようになったらいいなぁ、を実現させるために二日間苦闘したおはなしを書きます。

ちなみに、あまり技術的なおはなしは省き、どう面白かったか、この二日間で得たものは何か、やりながら考えたこととかのことを中心に書いて行こうと思います。

手をつけた古いパソコンはコレです

画面7インチの手のひらサイズパソコン。名前はエイスース(ASUS)のeee900です。2000年代後半の台湾製で性能は抑えて安価で持ち運びが楽チンという長所が気に入りました。WindowsXPで動きちゃんとキーボードもあるから旅行中にこれでブログ書いて記事更新しましたが、WindowsXPがサポート期間を過ぎてしまい「このまま使うとキケン!」と言われ始めたので、その先ほとんど使えないまましばらく引き出しの中に眠っていました。

いっそ断捨離しようかと思ったけど、このパソコンのWindowsXPの代わりにリナックス(Linux)を入れたらまたサクサク動くパソコンとして世に復活できるというウワサをネットで聞き、それを今回二日間かけてトライしました。リナックスというのはスマホのアンドロイドがその一派として有名で、無料で公開されているOS(オペレーションソフト)。なのでゼロ円DIYに合ってます!

さっそくアンドロイドをこのパソコンにインストールしたけど、なぜかどうやっても上手くいかなかった件が発生

パソコンのOSを入れ替えることはそうハードルの高いことではありません。多少パソコンの各種設定をかじったことがあり、ネットの記事やYouTube動画でやり方を調べることができるなら、ほとんどIT素人でもある程度は何とかなるようなハードルの高さなのです。

いきなり余談ですが、このぐらいのほぼ素人がDIYに船出するのがDIY趣味のいいキッカケです

なぜなら、背伸びをしたくなるからです。

本に書いてある通りに作って作品が出来上がって満足な「本当の素人」はそこでDIYが一段落してしまうため、その先続けるには「次のもの」が要るのですが、「背伸びしたい人は作った作品に全然満足できない」という壁にすぐぶち当たってしまいます。この壁をどうやって超えるか!?という命題がたちどころに現れるので、やる気が途切れることなく壁をよじ登って行けます。だからガンガンに熱中できてしまう趣味になりやすいです。

アンドロイドパソコンは、まったく動かなかった

ネットの下馬評では古いパソコンでもアンドロイド化したらサクサク動くようになったと書いてあったから、それを夢見てました。

ネット検索で「古いパソコン アンドロイド化」とか入力するといくつもの「やり方」が書かれたサイトにヒットします。YouTubeでも動画解説がすぐ見つかりました。だから簡単かと思ってネットから教わった通りにアンドロイドのバージョンを選び、別のパソコンでダウンロードし、USBメモリーにそれをインストール用ファイルとして書き込めるソフトもゲットして、イザ以前お世話になったeee900という小さな非力なノートパソコンにインストールしてみました。

インストール自体はネットの説明に書かれているようにスムーズに運んだのですが、そのあとに「USBメモリーを抜いてパソコンを再起動」という場面でなぜかせっかく入れた新しいアンドロイドOSをパソコンが認識してくれない災難に出くわしてしまいました。

これはきっと何か間違ったのだろうと、もう一回インストールしたけどダメなのは同じ。きっとバージョンがこのパソコンに合ってなかったのだろうと、昔のバージョンをダウンロードしてインストールを繰り返しました。

それでやっとパソコンが動くバージョンというのを見つけました!

ヤレヤレと思ったけど、どうもコレパソコンにインストールしたOSから動き出したのではなくて、間違って付けっぱなしにしたUSBメモリー内のプログラムファイルをパソコンが読み取って動くモードになっていたことが発覚。要するにメモリーを抜いたらパソコンは動かなくなるわけなんです。

これはちょいと具合が悪いし、メモリー付けながらもなんとか動いたパソコンだったけど、サクサクとは程遠いカク・・・カク・・・状態で画像も表示されないような「使い物にならん」状態でした。

こういう壁にぶち当たりました。

ここまでいろいろアレコレ試したり、ネットで調べたり、気晴らしに散歩したり、あ!そうだアレやってみよう!と思い直したりで丸一日経ってしまいました

確かに説明通りにやったのに上手く行かないので、その時はガックリで疲れて、もう辞めようか、このパソコンは捨ててしまおうか、そう思いましたが、もうちょい工夫したら何とかならんだろうか・・・とも感じたのですね。

こういう上手く行かないことはDIYにはよくあります。しかもゼロ円だから「お金使わずに」の自己ルールを破るのもやりたくないです。こういう日はビール飲んでも不味いのですが、これが生み苦しみな時なのです。

生み苦しみからちょっと抜けるとやたら嬉しくなる法則

結局、アンドロイドというOSを使うのはやめて、他のにしてみよう!

そう考えを切り替えて、翌日また取り掛かりました。

「そう考えて」と書いたけど、実はその夜はほとんどコレで眠れなかったのです。お布団に入ったあと「なんでインストールできないんだろう・・・」と考えて眠るに眠れなかったのです。だけどOSのことは素人なので根本原因を考えてもらちが明きません。夜中の丑三つ時の頃に「だったらアンドロイドとは違うOSで、あの非力はパソコンでも動きそうな別モノOSを探してみるか!」と眠れないけど妙に興奮したアタマでそう考えました。

低いバージョンのアンドロイドでは何とかパソコンが動いたので「アレはきっとパソコンがものすごく非力過ぎてそんじょそこらのOSでは動かないだろう??」とそう夜中に頭の中で整理ついたので「だったら別モン探そう」と丑三つ時に決心がついたという寸法です。

本当はそう決心した丑三つ時からすぐにネットで別モンOSを探したい衝動に駆られましたが、そんな時から起きだしてゴソゴソしていると妻にまた叱られるので朝近くまで布団の中で我慢していました。

二日目の朝、朝食も早々と済ませて部屋の掃除も済ませ、早速別モノOSで手ごろのヤツは無いかとネットをググりまくりました。

「10年以上前のパソコン 動くOS」とか「非力なパソコン サクサク リナックス」とかのワードで検索していました。

実は以前に雑誌の付録DC-ROMで「ウブンツー(Ubuntu)で復活させる」みたいな、古いパソコンの復活劇をやった経験があったので、そのときのCDがどこかに残っているのでは!と気が付き、さんざん探したらありました!

試しにコレをくだんのパソコンにインストールしたら、めでたく一発合格!はいいんだけど、古すぎてアプリが動かず、OSのバージョンアップもネットに拒否られてしまいました。しかしちゃんとパソコンのハードディスクにインストールできたらか、もしかしたらウブンツーのようなOSならイケるかも?という感触は掴むことができました。

キーワードは10年以上前のパソコンで32ビット

10年以上前のパソコンは32ビットパソコンが多くて、特に低価格パソコンは絶対に32ビット版のCPU(パソコンの心臓部)でした。今は64ビット時代で安くてサクサクで有名なグーグルのクロームブックも64ビットパソコン。だから32ビットで動くOSを選ぶのもそう選択肢は多くないことが見えてきました。

ここまでたどり着くのに一日半。もう二日目の午後になってしまいました。

何か良いサイトは・・・と探しまくて見つけたサイトが下記

この中で紹介されたリナックスOSを2つ試しました。

「SparkyLinux」というOSにたどり着きました

この前に試したXubuntu 18.04では、なぜかパソコンはまた動かず、次にZorin OS 12.4 Liteに入れ替えたら動きましたが、取り扱いに難がありどうしてもwifiにつながりませんでした。オマケに画面に大きく現れるシンボルマークがアルファベットの「Z」。これはZorin OSの頭文字に間違いないんだけど、昨今この「Z」が現れることは気持ちよくない。そんな気分の意味も含め、とりわけ軽いと上記サイトで評判のSparkyLinux 4.8というヤツをインストールしました。


上手く?パソコンは動き、ネットも見られるようになりましたが

全然完璧ではないのです!

復活させた古い小さなノートパソコンで「こんなことが出来たらなぁ」というのが夢つまりビジョンです。

私が復活パソコンにかけたビジョンは、枕元で寝る前に動画を観ることでした。

でもそれが無理だってことが発覚しました。

入れたリナックスの軽量OS自体は上手く仕事してくれています。同時にネットで探しまくって追加した日本語入力できる機能も働いて文書を書くことはサクサクに出来ます。ネット検索も一応できます。でも多少モタモタしました。

一番ダメだったのが肝心かなめの動画の再生です。これは話にならんレベル。まずYouTubeサイトを立ち上げるのがイラつくほど待たされるわ、しかも動画を再生すると声は出るけど画が動かんという体たらく。

これはOSの限界もあるかもしれないけど、この小さな古いパソコンの能力が低すぎる(CPUが900メガヘルツ)からだと思われます。

結局二日間にわたって繰り広げた古いパソコンを復活させるプロジェクトはビジョン未達成で今回は終わることにしました

でもこの二日間の経験で知識も少し得たし、なによりパソコンレストアという興味に火がついてしまいました!という「得たもの」がありました。

ネットで古いパソコンのレストアについて書かれた記事をチラ見すると、OS入れ替えだけでなく、内容物つまりハードウェアまでいじる方法や、ノートパソコンの液晶画面を手術のように取り出して液晶モニターとして再生する猛者もいることが見えてきました。

アマゾンなどのネットではそういう猛者向けのパーツも売られています。今までこのような何ともガジットオタク向け電子部品には興味持ったことがありませんでしたが「あ!そういうこと!」と合点がいきました。

さらに街の「ハードオフ」などに「いったい誰が買うの?」と意味不明なジャンクパソコンがあんなにたくさん山のように売られているのかも理解できるような気がしてきました。もしかしたらそういうの買いあさってステキなパソコンやモニターなどなどのレストアを趣味にする電子DIYの猛者が思うよりたくさん世の中に存在しているのかもしれません。

確かにパソコンレストアは趣味になりそうです

しかも古すぎるパソコンはそのへんに転がってタダでゲットできるチャンスが豊富にありそうです。

ふつうのご家庭で「用済み」となったパソコンはゴミで捨てるわけにいかないので、処分に困るから「ください♪」と言えばほぼいただけるでしょう。その際にハードディスクをその場で取りはずしてハンマーでガン!とやって差し上げたら「なんとセキュリティーの立派な方なんでしょ!」と人望が高まることも期待できます。

その上、ネットで得られる知識は無料で豊富にあるし、次々に分からない事態に出くわすので、研究して腕前を上げられる「熱中できる趣味」としてまさにベストな候補だと実感しました。

私の場合、この先どうしようかまだ決めていませんが、一旦eee900のパソコンはこのままにして動画以外の使い道を探すことにして、次はこれまた古い32ビットのタブレットパソコンにSparkyLinux 4.8をもう一度入れて試してみようと画策しています。このタブレットの現在のOSはWindows 8.1 これもすでにマイクロソフトのサポートが終わっているためこのままネットにつなげると個人情報が危ないことになる危険が高いんです。

タブレットはキーボードがついていないし、USBの端子が一つしかないので次回もさまざまな支障が出て来そうです。

その支障が「師匠」になってくれるといいのですが。


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