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三田会という存在、そして父の決断

私の父は慶應卒だ  そして経済界にはかなり慶應出身者がいる  岡山の経済界も多分に漏れず慶應出身者が多い  その中で商売をする上で得をしたこともかなりあった、と父は言う  慶應出身者は各地方で三田会というOB会を作っていて、これがかなり経済界に影響を与えている  高校野球の決勝で慶應出身者が各方面から応援に集まり、その応援の大きさから批判を浴びたのは記憶に新しい

父の会社は割と規模が大きいので毎年四季報に載る  そしてそこには社長の最終学歴が載る  後継者になる弟に、父は慶應とは言わずともそこそこの大学に行ってほしかっただろう  だが父は、弟の熱望したゲームの専門学校に弟が進学することを許した  その理由は、「本人のしたいようにさせるのが一番いい」 と思ったからだ  

子供の願望を歪め、親の願望に沿った進路を進ませると歪みが生じることは私も周りを見てきて感じてきた  元夫を含め、年を重ねてから歪みが目に見えて出てくる  たとえ親から見て、その選択が若さゆえの愚かな選択であることが分かっても、本人の意志を尊重することの大切さ  失敗したっていい、自分がしたかったことが出来たこと以上に価値があることがあるだろうか  

三田会に、所属できる価値は十分に分かる  でもそれ以上に価値のあることがある  


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