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藤子不二雄A先生の怪作「魔太郎がくる」にインスパイアされた闇系楽曲を作ってみた

【原典解説】

A先生独特のセンスが遺憾なく発揮され、とにかく強烈なインパクト。
魔太郎勝負服も、緑地に赤薔薇模様のシャツ、黒いマントと超個性的ィ!

お話としては、「いじめられた少年が復讐する」というだけのシンプルな構成ですが、その手段が…。。

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本作は発表当初(特に初期エピソード)、魔太郎の恨みの晴らしかたの一部が過激で、ほとんどの場合自分をいじめた者を「うらみ念法」を使わず、現実的にも可能な手段で明確に殺害または重体・心身共に廃人にまで追い込んだ。
悪人は徹底的に醜悪に描かれており、その報復手段も「いじめっ子をパワーショベルで引き裂いた上に遺体を生コンクリートで埋める」、「恐喝してきたチンピラをゴミ袋に詰めて執拗にバットで殴り、そのまま遺体をゴミに出す」、「過剰なしごきをしたコーチを水中で虎バサミに掛けた挙句に溺死させる」等々、その手口も凄惨さを極めた。

※Wikipediaより抜粋
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%94%E5%A4%AA%E9%83%8E%E3%81%8C%E3%81%8F%E3%82%8B!!
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などなど。

目がイってる。チンピラの「げす!」という悲鳴も秀逸。

A先生、よくこんなの思いつくなあ。
封印エピソードが多く、現行本ではコンプリートできないのが残念ですね。

【楽曲解説】

こういった楽曲を制作発表するのは、聊か躊躇もありまして。
現実社会でも、復讐殺人というのはあるものですし。
最近では「無敵の人」による、無関係な人間を巻き込んだ拡大自殺(ある意味で『社会』への復讐)も多い。
この曲(というか歌詞)で、そのような類の衝動を助長する部分はあるのではないか…と。

一方で、いわゆる必殺仕事人の類型のような、「法で裁けぬ悪を、悪を以て成敗する」というものは昔からあります。

「現実では不可能なことを、妄想の世界で解消する」というのは、視点によっては「健全」であるとも言える。

そういった方向で楽曲をお聞きいただけると嬉しいのですが。

イントロの、
Hard luck sad day.(悲しい試練の日)
Oh… cool…(イケてるね)
Babe Kick out!(ベイビー、追い払え)
Could Know love me.(私を愛してくれるかも)

というのは、これっぽっちも意味はありません。
魔太郎の決め台詞?の「この恨み、晴らさで措べきか」を倒置して「ハラサデオクベキカコノウラミ」として、それっぽい発音になる英単語を当てはめただけです。

ガギーってなんの音?

エンディングコーラスでは歌詞字幕を「ハラサデオクベカ…」としていますが、どちらも同じ発音で歌っています。

復讐手段は、楽曲ではトラバサミ(『虎の顎』)とパワーショベル(『鋼の悪魔』)を採用しました。


曲タイトルは「ハラサデオクベカ」です。

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