「再考」中の目標 その9ー②

 前回のその9ー①では、私の原点の1つである「臨床心理」と保育士試験とのつながりについて考察しました。今回はその2回目で、「言葉」について評細に語りたいと思います。
 今回の保育士試験において、私は3分野(音楽・言語・絵画)の中から、音楽と言語を選んでいます(この試験では2分野選択が必須です)。言語においては、4つの絵本の中から1つを選択し、3分以内に身振り手振りだけで読み聞かせをする必要がありました。
 結果は来年分かりますが、試験会場を発表会の舞台のように捉えたことで楽しめたと思っています。
 ところで、私は中学高校の頃は英語が好きで得意科目にしていました。大学も外国語学部フランス語学科で学びました(4年次で退学しましたが)。その過程で、高校時代に図書室でよく話していた司書の女性やこの大学の研究室で私の質問に丁寧に答えてくれた男性の教員(フランス語史が専門)、学生相談室のカウンセラーの方々等が思い出されます。それから別の大学で臨床心理を専攻し、精神保健福祉や保育の学習に取り組んで今に至っています。
 大まかですがこのように振り返りますと、私の人生にはいつも「言葉」が傍にあることが理解できます。
 
さて、ここで「言葉」と言語のつながりに入りますが、こう並べるだけでなく、上記の振り返りからもそのつながりは想像できると思います。そこで、今回の保育士実技試験の言語について振り返りたいと思います。
 言語の試験対策を本格的に始めたのは、筆記試験の自己採点が済んでからですから、10月下旬頃からでした。それから1カ月と少し取り組んできました。選んだ話は「3匹のこぶた」でした。最初は単に試験分野だからやっていたのですが、やるうちに面白くなってきました。要するに、話の原稿に修正や追加等をして声を出して練習するうちに、言語に音楽的な要素を感じるようになってきました。「3匹のこぶたが家を作り、その家をオオカミが潰そうとして危機一髪、しかしレンガの家で3匹のこぶたが守られめでたしめでたし」ー話を要約してみましたが、穏やかな場面が一転、家が壊され生活や命が脅かされそうになる、しかし間一髪のところで生活や命が守られ再び穏やかな場面になるのですから、まさに劇的な展開です。そこに言葉のリズム、声のトーンや抑揚等をつけて話せばまさに音楽的な展開になるでしょう。そこに音楽を本当につけたら音楽劇になるかもしれません。
 このように、言語に音楽的な要素を見出している点において、「言葉」と言語とのつながりを考えることができます。そこから、改めて私の人生にはいつも「言葉」が傍にあると理解できます。「言葉」は生きています。そんな「言葉」をいつまでも大事にしていきたいものです。
 
ここまで読んでいただいた方に深く感謝申し上げます。


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