![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56175669/rectangle_large_type_2_86a54c495214d366f99d66f49368c90a.png?width=800)
BlenderでのMMDモデル制作に詰まったときに見るメモ
はじめに
先日、『アークナイツ』のイーサンのMMDモデルを製作した。初めての人型モデルである。
ということで努力の結晶はこちら。モデル配布もしているので、イーサンを踊らせたい方は是非詳細からダウンロードしてほしい。
この記事では、Blenderを用いてMMDモデルを製作するにあたって自分が参考にしたものや、記事が見つからなかったものについては自分なりに導いた手法をまとめる。MMDモデルを作り始める前にブクマしておけば良いだろう。
Blenderの操作方法マニュアルは買うな
Blenderは頻繁にアップデートが入り、大幅なアップデートにより操作方法が変わってしまうことがよくあります。「Blender (任意のやりたいこと)」でググれば大抵のハウツー情報は得られます。
買うならこっちにしましょう。Blender以外でも腐りません。図書館で借りるのもいいでしょう。ちなみに自分は美大生の妹から借りました。
いきなり人物モデルから始めて構わない
何も知らない人がいきなり人物モデルから始めていいのか?
構わないと思います。人物モデルを作るのに必要な操作方法だけ覚えればいいのです。どうしても不安なら、各種講座でも読みながら操作方法に慣れればいいでしょう。でも、何か目的があるならさっさと作りたいものを作り始めた方が楽しいと思います。
下絵を作る
最初に宣言しておくと、正確な形の人型を描くのはあまり得意ではないのでズルをしました。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56176504/picture_pc_f11e7c7a390e129baf6970561eaf0e24.png?width=800)
どうもこうもこのざまよ!!!(トライのCMのクララ)
VRoidを使えばデッサン力がカスでも逆転できます!
ということで、VRoid上でこの立ち絵と全く同じポーズをさせ、画面に定規を当て、各パーツの比率を測り、なるべく同じサイズにしていきます。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56176066/picture_pc_27c905faa9681177cb745fa229e6ea77.png)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56176311/picture_pc_15f2689f46346835554d691f2985dcc0.png?width=800)
その後全部衣装を脱がせてAスタンスのポーズにし、3方向から写真を撮影します。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56176381/picture_pc_7468e5ad48a9ab1352608ae488bb02a6.png?width=800)
これを下絵の下絵として、下絵を描き下ろしました。
下半身辺りに描いた丸はしっぽの断面の位置です。お間違えないよう。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56176462/picture_pc_4f82fc65f617d669c0e58656c3593a66.png?width=800)
トレースするとはいえ、左右対称定規は必須です。
また、VRoidには透視投影しかないため、とくに右から録った写真が若干不正確であることには留意を。
同じ高さにあるものを表す横線、左右対称定規を配置する位置に引いた中心線は消さないようにしましょう。
あと個人的に、下絵用の三面図に服は要らないと思います。身体のラインさえあればあとは複製で済むので。
あと、イーサンの正面の顔とゴーグルはこちらからキャプチャを拝借し、トレースしました。
☆4オペレーター唯一の公式イメージトラックMVを見よ
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56176847/picture_pc_b4f3f25a2d8ea37b0f9ea2639f41fe1d.png?width=800)
顔を作る
まず顔から作ります。Zenさんの動画が大変分かりやすいので見ましょう。
※操作方法は2.79という古いバージョン準拠なので、適宜自分が今使っているバージョンに置き換えながら観ましょう
ド初心者ながらワンポイントアドバイスをしておくとしたら、頂点はとにかく少なく。後から頂点を細かく分けるのは簡単ですが、細かくしてしまったものを粗くするのはものすごく面倒です。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56178283/picture_pc_369d49d0923f364213c2d90b5dd21ca3.png?width=800)
いきなり細かくしすぎて収拾がつかずグロ画像になった例
どこかのハウツーで「泥人形のようだ」と紹介されていましたがまさにその通りだと思います。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56178314/picture_pc_e752bf358288bbb126ae72cfce77b630.png?width=800)
これぐらいがいいでしょう
数え切れるぐらいの面数にしましょう。
身体を作る
残念ながらZenさんの動画はblenderのバージョンアップに伴い顔だけで終わっています。
そこで、以降は主にこちらの記事と「スカルプターのための美術解剖学」を見ながらモデリングを進めていきました。ただ、こちらはVR向けのHumanoid型モデルの作り方なので、MMD特有のモーフなどについては別の記事を参照します。
テクスチャのベイク
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56180166/picture_pc_97ddb37b819bdd7eab018b2242d09753.png?width=800)
![画像10](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56180238/picture_pc_87cc0f0190873aa0f1772710e65a8828.png?width=800)
マテリアルの色を決めたら、テクスチャを描き込みます。その前に必要なのがベイクです。ベイクのやり方は各々で調べてください。
このときは周りにライトを配置したうえで、陰影込みのディフューズで焼き込んだのですが、正直こってりしすぎだったかもしれません。
オススメはこちらです。
![画像11](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56180360/picture_pc_b5fb912d46811890810111a63fb75589.png?width=800)
アンビエントオクルージョン(AO)とカラーだけのディフューズの2枚を焼き、各々のイラスト編集ソフトに取り込み、カラーだけのディフューズ側に絵を描き、最後にディフューズの上にAOを乗算で乗せます。
![画像12](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56180608/picture_pc_2fb6c2e75aa3ac2555dcea07af6fd4ac.png)
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56180617/picture_pc_d42278854a32392e25d00a22a6a9b769.png)
こんな感じにします。
MMD用のボーンを用意する
ボーンを作るのめんどくせーーーーーーーーー!!!!!!!!!!
ということで、こちらのblenderプラグインを使います。ワンクリックでMMD用のボーンが生成されます。
MMDに入れられない「.」を「_」に変換するなど、便利機能がいろいろ搭載されているプラグインです。
ちなみにイーサンにはしっぽやイヤホンのケーブル、ジッパーのタブといった揺れものがあります。揺れるものが接しているモノ(しっぽなら腰、イヤホンのケーブルなら頭(ゴーグル)、ジッパーのタブなら胸)に対応しているボーンを親にして生やしましょう。
モーフを作る
こちらとこちらを参考にします。
モーフ一覧のものをすべて実装するのは必須として、あとは推しがしそうな表情を好きなだけ作りましょう。
……大体こんなところでしょうか。推しのモデルがまだ作られていない!推しのMMD動画が見たい!!!そんな時はもっと気軽に作ってみましょう。
製作途中で公式がかっこいい3DCG動画を公開してもめげない
まずはこちらをご覧ください。
![画像14](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56181290/picture_pc_1d2ef55ba0bd9dabc163e97902f9497c.png?width=800)
![画像16](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56181304/picture_pc_b7a6cd6fc78a48c99633febe70c22186.png?width=800)
![画像17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56181307/picture_pc_36db536bd0a125503d6d9efcfecb28ef.png?width=800)
……
うわあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ということで、自分がMMDを公開する前に、公式がつよつよモデルを使った動画を公開してしまいました。絶対見劣りしてしまいます。どうしたらいいでしょうか。
作り続けろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
公開しろ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
初音ミクのモデルなんか何種類あると思ってるんだよ!!!!!!!!!!!!
エターナるな!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
やれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56181548/picture_pc_06e7e1273785a70e41078e51359939af.png)
![画像18](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56181740/picture_pc_bbc9fcf406dd619a94126ff6c6b01d1a.png?width=800)
![画像19](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56181941/picture_pc_5f32120963186377b2b8e38896f67374.jpg?width=800)
そもそもデザイナーの設定どおりにしっぽをモデリングしたのはののい式イーサンだけだもんねーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
そもそも通常服装のイーサンのモデルは自分のしかないし、イベントのイーサンのモデルもおそらく配布されはしないと思うので、価値は十分あると思います。そもそも公式にファンアートで張り合う必要はないのです。
とにかく作りましょう。何も立ち止まることはないのです。
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