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気の極々小さい親戚のオヤジ Part5

気の極々小さい矢鱈気の強い50代の親戚のオヤジは、ゴキブリが怖い哀れな?憐れな?始末に負えんオヤジです。

ゴキブリが部屋に出没しただけで、それは俺には無理だとか平気で言う流れ。その挙句 そそくさと自室に閉じ籠る。


まぁ、普段でも自室に閉じこもってYouTubeを観ながら、何やらゴニョゴニョしている、謂わばゴキブリと変わらない生活である。YouTubeに昔一緒にバンドやっていた画像がUPされていたのを見つける事が、日々のルーティンで『みつけちゃった』って自室で呟いているようだ。


ある夏の蒸し暑日に、相変わらず自室に閉じ籠もっていた。すると急にワァワァ騒ぎ出した。暑い、暑いと叫ぶ。熱が上がってきた!(この時点で体温は測ってはいない)こもり熱か?兎に角暑いと騒ぎ出す始末。

家族がオヤジの自室のエアコンを付けてドアをピシャリと閉める。するとオヤジは急に静かになり、ここで初めて室温が高かっただけかと気がつく。

蒸し暑い日に閉め切れば誰だって暑い。エアコンは苦手でも、スイッチくらいは押すでしょ?そんな判断もできないのかって周りは呆れる。


オヤジ自身は、自分は常にその都度、判断は誤った事など無いように言い切る。首を傾げたくなる様な判断力の無さには、気が付いていない。

そうそう 他人は厳しく、自分には寛大な人間である。それ故にオヤジは、自分の立ち位置でさえ見誤ることになる。そんな間違いだらけの判断である。

一体オヤジの判断ってなんなんだ?そんな事は本人は知る由もないのかもね……



この気が極々小さい矢鱈気の強い50代の親戚のオヤジは、ある意味おめでたい人間なのだと、初めてこのシリーズを書き出して気が付いた。


つづく


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