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前の会社の人の送別会がまたありそうな件

今度は工事部長が辞めるそうで。

クズ社長が困っていると思うと今宵も酒がうまい。

辞めないで

噂を聞いて、久しぶりに本人に電話してみた。

話すのは2年半ぶりくらいだろうか。

挨拶とお互いの近況報告を経て、本題の話をいろいろ聞いてみた。

退職願いを2度持っていったが、保留にされてしまいまだ辞めれていないが、今週には片をつけたいんだとか。

会社としてはどうしても辞めてほしくないようだが、辞めたくなったやつは止められるもんではない。

「辞めない代わりになんかいい条件でました?」

「何にもなかったよ。」

てっきり次期役員に考えているとか言ってくると思っていたので、本気かよと思った。

ちょっとはなんか考えてやれよ(笑)

まあ、この会社の役員は社長の犬になるだけだから、なってはいけないと話したが。

「お前が大事だから辞めないでくれ。」と言われたそうだが、そんな言葉で人は止まるもんじゃない。

まあ、ここまできたら何を言われてもそうそう止まらないだろう。

久しぶりに、これを言ったら100%辞めるというセリフを聞いた。

「もう会社に行きたくないんだよね。」

自分が辞める時、同じことを思っていたよ。

挑戦

工事部長は51歳だ。

辞めて転職するくらいならいっそ独立したいと思ったらしい。

年齢的にもラストチャンスか。

今までにも2人、会社を辞めて一人親方になった社員がおり、それぞれ成功している。そういうこともあって彼も一度は自分一人でやってみたくなったようだ。

前の2人は辞めた後も会社の下請けとして今の会社から仕事をもらっているから、自分もと期待していたが、「お前は辞めたら仕事を振るつもりはない」と社長に言われたようで、かわいそうだった。

彼の方がずっと会社に貢献してきたし、いい人だったんだけどな。

可愛さ余って憎さ百倍か。

会社の助けがなくても、いろんな人が助けてくれるから大丈夫だよと話した。(もちろん自分もそうだ。)

本当のことだし、実力もあり人望の熱い彼なら余裕でやっていけるだろう。

実力のある人が独立へと舵を切る姿を見るのは、喜ばしいことだ。

今の日本において、独立するには強い決意が必要だ。

せっかく思い立ったのだ、この程度の嫌がらせで諦めてはいけない。

終わりに

今年に入って退職6人目くらい。月1ペースだ。

社員が50人だとすると半年で12%辞めた。このペースだと、年間離職率は24%。建設業の平均離職率の2倍強だ。

内訳だが、3年未満の若手が辞めるのと同じくらい、中堅〜古参が辞めていっていることは問題だ。

創業40数年、会社としては個人の能力に頼らず、誰でもできる仕事、いわゆるマックジョブにシフトしていきたいと思っているのかもしれない。

そういった戦略もあるだろうが、この会社の業種的にはどちらかというと優秀な人材を確保して成長した方がいい業種だ。売る商材の進歩が早く、商品開発と販売戦略を練って行動する必要がある。ぽっと出の「歩」には荷が重い。

クズ社長は社員を変えのきく駒のように考えているが、「歩」で戦える業種ではないのだ。ましてマックのようなマニュアルがあるわけでもないから、到底戦えまい。

今のところ業績は伸びているので安心しているようだが、実力が落ちていけば、しだいに他社に取って代わられるだろう。

将来性は低いと言わざるを得ない。

もう俺には関係のない話なわけだが、酒がうまくなったことには感謝したい。

いや、工事部長が辞めたら仕事を依頼できるようになるし、俺にとってはプラスか。

なんにせよ、送別会が楽しみだ。

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