onikuちゃん

育休中、初心者ママ。助産師だけど全てが素人。 徒然なるままに、これまでを振り返る。

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最近の記事

宇宙からの帰還

産後退院前日まで、私はフワフワと現実味のない世界で生きていたと思う。 もともと私はロングスリーパーだった。妊娠してからは途中で目は覚めるものの暇さえあれば寝ていたし、産休中には朝の二度寝と昼寝をこよなく愛していた。 それが3時間待たずに頻回授乳、その合間に、ご飯、シャワー、コロナで面会できないから院内ランドリーで洗濯。息子を愛でることは絶対の日課だったし、とにかく睡眠が足りてなかった。 退院当日。いかに順序よく退院するために、久々に頭をフル稼働させた。 職場で出産したので

    • 吸った 飲んだ 笑った

      気絶してから1時間。 生まれてから5時間。早くも2人きりの初めての授乳の時間である。 そうは言いつつ、気絶してしまったもんだから、自分の部屋には戻れず、陣痛室に逆戻り。息子を連れてきてもらう。 まあ、寝てるよな。息子だって命懸けだもん、疲れたやろで、飲めずに抱っこで終わりかな。 ……。 起きてるんかーい。 そう息子は目を爛々にしておっぱいを待っていたのである。授乳姿勢を取れば上手いこと吸うではないか。いやはや、赤ちゃんの力は凄い、そう感心する私をよそ目に、これが息子との

      • そしてはじまる。

        夜中の2時、「ポチン」。お腹の中から聞こえた、破水である。 「パチン」でも「バチン」でもなく、弦楽器を小さく鳴らしたような「ポチン」。 出産予定日を過ぎて誘発剤を使うため、入院の予約をしていたその日の夜中。息子は自分でお腹から出るためのスタートを切ったのだった。 破水したらすることは分かっている。ナプキンを当てて、病院に電話だ。ところがどっこい、ナプキンではおさまらないくらいどっどこ出る。あわあわしながら、唯一持っていた特大ナプキンをなんとか、入院リュックから引っ張り出し

      宇宙からの帰還