2022.01.06「ボーカロイドじゃない意味」+今日のおすすめボカロ曲

●今日のおすすめ曲

2022/01/05投稿の合成音声オリジナル楽曲からくるみ的に気になった曲を抜粋して紹介します。

概念上の場末のジャズ・バーで演奏されている、そういう小編成のピアノ・ジャズ。「埃をかぶったファミコンも/大丈夫私はまだ上手」というラスサビ手前のフレーズがよすぎて唸ってしまった。

よ、よすぎる……。ドラム?リズム隊がかっこよすぎる。冷静に、淡々と、「無機質」に、世界とそれを見る観測者を描く。すべてを歌っているようで、なにも歌っていないよう。粒立った音色のひとつひとつがグッとくる。

ハッとさせられるようなまっすぐさ。歌メロのリズム、グルーヴ感の揺らぎがひどくかっこよく、そのまま歌われている感情の揺らぎの表現になっている。複数のフレーズを重ねて歌うラスサビも同様に。それとなによりもギターがマジで超絶ヤバかっこいい。

めちゃくちゃ強い。wowakaリスペクトを強く感じる超高速歌唱VOCAROCK。ただ「高速VOCAROCKだな…」で終わらせないカッコよさへの情熱と凝りを感じる。Bメロ終わり掛けの進行が超良い。音楽としての強度が高い。これはいずれ伸びるでしょ……!

MikuMikuDance、通称MMDの投稿祭イベント「MMD杯ZERO3」エンディング動画。エンディングテーマとしてMMD杯非公式プロモーションソング『Let's Dance Now !』のPSGO-Z氏によるアレンジが描き下ろされていて、これが本当にめちゃくちゃすごい。ピアノ一本と超絶技巧的歌唱の初音ミクによる、まっすぐな愛があふれんばかりに伝わってくる名アレンジ。MMDに造詣の浅い自分でもちょっと泣いちゃった。


●日記

・先日自分の記事『ニーゴに入って欲しい曲-強めの幻覚を添えて- & プロセカにおける「収録曲」の立ち位置と役割の考察……をしたかった跡地』にいただいたコメントにここで返信をします。(削除済コメントへの返信をすること、おゆるしください…。)

・削除済なので全文引用はしないんですが、ざっくり「最近プロセカにヴィランが収録された件について、担当ボーカルに瑞希が居るということに対して不思議な感触をいだいているし、瑞希というキャラクターの持つあいまいなトランスジェンダー性に公式が突然言及してきたようで混乱している。おにくるさんはどう捉えていますか」というような内容です。

・自分は、トランスジェンダーじゃなくてもヴィランは当然歌っていいのだからトランスジェンダーだったとしても歌っていいに決まっていて、故に瑞希の特性がどうであれ「歌っていい」と思っています。

・たとえば失恋のうたが好きな人が全員失恋経験があるわけではないし、逆にめちゃくちゃつらい失恋をした友達がカラオケで失恋のうたをうたったからって「自分に重ねてるのかな」とか勝手に思うのは普通に失礼だと思うんですよね。リアルな人間ってそんなもんで、プロセカの人間キャラクターたちはキャラクターであると同時に初音ミクらバーチャルシンガーと対比される「リアルな人間役」をやっていると思っているので、必ずしも全部に理由とか伏線とかそういうものがあるわけではない、とするほうが肌感覚に合う。

・もしかしたら瑞希は自分に重ねてるかもしれないけれど、重ねてないかもしれないし、歌詞はよく理解してないかもしれないし、そこは外からは分からない部分なので、瑞希がヴィランを歌ったという一点を以て「公式が瑞希のトランスジェンダー性に言及した」とは言えない。という見解です。(とはいえ、なんというか、おもしれー…wwみたいな感情は自分もわきました。)

・私が昔書いた歌ってみたが苦手だという内容のnoteがある。これを読んだ方からこんなツイートを頂いたことをきっかけに、昨晩皆さんからオススメ頂いた人間の音楽を聴いていた。

・発端のツイートがコレなので、主に宮本浩次さんがボーカルを務めるバンド、エレファントカシマシの楽曲を。それから、他に頂いた星野源/いきものがかり/バックドロップシンデレラ等の楽曲を聴いていた。各曲への感想はTwitterにあるのでそっちを見てもらえればと思うのだけれど、結果的にメチャクチャクセの強い人間と聴きやすくてポップな人間の両極端を聴く形になっており、これが自分的にすごく面白かった。

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