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人気YouTuberダルビッシュ有さん、アジア人初のサイ・ヤング賞獲得なるか


どうも、Ao木です。第一回目の記事は時事ネタの投稿になります。
さて、タイトルにもあるように今回は、人気YouTubeダルビッシュ有さんについて投稿しようと思います。
みなさんご存知の方も多いかと思いますがダルビッシュ有さんは現在51万人の登録者を抱える売れっ子YouTuberです。
また、Twitterでの切れ味鋭いツイートでも人気を獲得していらっしゃいます。
あまり知られていないかもしれませんがダルビッシュ有さん、実は野球選手もされていらっしゃいます。
今回は野球の方でのご活躍についてお話ししようと思います。

茶番はさておき、わたくし、大学時代に野球における人の動きを数値化するセイバー指標について卒業論文を書いておりました。
今回は、セイバー指標の観点からダルビッシュ有選手がサイ・ヤング賞を受賞できるか分析してみました。
可能な限り、噛み砕いてお話しするつもりですが、わからない用語についてはググっていただけると幸いです。

サイヤング賞とは・・・?

そもそもサイ・ヤング賞がなにかご存知でない方もいるかもしれませんので簡単にご説明します。
サイ・ヤング賞とはその年で最も活躍した投手に贈られる賞になります。
つまり、メジャーリーグにおける年間で最高の投手の証であると言えます。
受賞者の決定は全米野球記者協会所属の記者60人による投票で決まります。

今シーズンのダルビッシュ有選手の成績は・・・?
今年はコロナの影響もあり、60試合制の変則的なシーズンでしたがダルビッシュ有選手の成績は文句なしに素晴らしい成績でした。
以下、主要部門でのダルビッシュ有選手の成績です。


ダルビッシュ有選手成績
勝敗 :8勝3敗(1)
防御率:2.01(2)
奪三振:93(4)
※()内の数字はリーグ内順位


また、以下、ダルビッシュ有選手の対抗馬とされるトレバー・バウアー選手の主要部門の成績です。


トレバー・バウアー選手
勝敗 :5勝4敗(8)
防御率:1.73(1)
奪三振:100(2)
※()内の数字はリーグ内順位

主要部門での成績の中で、勝利数は比較的重要視されない指標となっております。
理由としては、勝利数は投手の実力とは関係がないとの見方があるためです。
極端な話、所属チームの得点力が高ければ何失点しようが勝利数は伸びるからです。
しかし、個人的な見解としては、野球は勝つことが全ての競技であると思っているので勝てる投手というのは重要だと考えております。
また、一方でサイ・ヤング賞は最も優秀な投手に贈られるので、運要素の強い勝利数が重要視されにくいことも理解できます。

つまり、残りの2部門で勝っているバウアー選手がサイ・ヤング賞を受賞するのだろうというのが大方の見解になっております。
しかし、なぜ、ダルビッシュ有選手が受賞するかもしれないと言われているのか。
それはセイバー指標でバウアー選手に勝っている指標がいくつかあるからです。

セイバー指標って・・・?

ここで、セイバー指標について簡単に説明したいと思います。
セイバー指標とは、選手1人の1人の実力をより正確に表す指標になります。
もう少しわかりやすくいうと、選手が残した結果から運要素を可能な限り排除し、選手の本当の実力を数値化したものだと思っていただければ大丈夫です。
例としては勝敗数は味方の得点力等の影響を受けるため、運要素の強い指標になります。
一方で、奪三振については、ほぼ投手の影響のみになるため運要素の低い指標になります。
セイバー指標について詳しく知りたい方はインターネットでだいたいの知識を得ることができるので、ぜひ調べてみてください。
野球についての見方が変わるかと思います。

セイバー指標から見る両選手の比較

ここからはセイバー指標の中でも、近年重要視されている指標をピックアップして両選手を比較していきたいと思います。
一つ目はWARという指標です。
この指標は数値が大きいほどチームの勝利に貢献している指標になります。近年のメジャーリーグでは重要視されている指標の一つになります。
二つ目はBABIPという指標です。
この指標は打たれた打球がどれだけヒットになったかの割合を示しています。
つまり、両選手の所属チームが違う以上、野手陣の守備力に差異が発生するため、その影響を受けます。
また、一般に.300前後に収束すると言われています。.300から大きく低いと運が良く、逆に大きく高いと運が悪いとも考えることができます。
(厳密には球場の特性や投手のスタイルにも影響を受けますので一概には言えません。)
三つ目はxFIPという指標です。
これは投手の防御率から運要素を排除した指標になり、低ければ優秀であると言えます。
もう少し、説明を加えると味方の守備が関わらない、奪三振と与四死球、被本塁打から算出することによって正確な投手の実力を測ることができる指標になります。

今回はこの三つの指標を比較してみたいと思います。
(他の指標についてもお話ししたいのですが、とんでもない文量になるため割愛します。)

ダルビッシュ有選手
WAR :3.0
BABIP:.295
xFIP :2.82
トレバー・バウアー選手
WAR :2.5
BABIP:.215
xFIP :3.25

まず、WARの比較ですがダルビッシュ選手に軍配が上がります。
この指標の特性上、数値が高い方がより優秀な選手であると言えます。
参考程度ですが、昨年度MVPに輝いたマイク・トラウト選手はこの指標が決めてになって選出されたと言っても過言ではありません。
それほど、重要視されている指標になっているため、WARでトレバー・バウアー選手を上回っていることは非常に大きいと言えます。

次に、BABIPですがこちらはトレバー・バウアー選手に軍配が上がります。
しかし、この指標の特性上、トレバー・バウアー選手の方が運がよかったのではないかと考えることができます。
また、必然的にヒットになる割合が低いと失点につながりにくくなり、防御率の低下につながります。
つまり、.080のBABIPの差異が両選手の防御率の差異につながっているのではないかと言えます。

また、xFIPから投手としての実力でいえば、ダルビッシュ有選手の方が得点されにくい選手であると言えます。

ダルビッシュ有選手はサイ・ヤング賞を獲得できるのか・・・?

このようにセイバー指標を用いて分析すれば、ダルビッシュ有選手がサイ・ヤング賞を獲得する可能性は十分にあり得ると考えます。
ただし、これらの指標はタイトルが設定されているものではないので、投票権を持つ記者たちが、どれほど重要視するかにかかっています。
また、筆者個人的には両選手共に魅力的な選手ですが、幼少期から応援しているダルビッシュ有選手に受賞して欲しいなと思っています。
これは余談ですが、トレバー・バウアー選手もYouTuberとして、活動していますので興味のある方はぜひ、見てみてください。

今回は、野球をテーマに人の評価についてお話しましたが、私たちの暮らす社会でもより正確な評価制度が浸透していけば、努力した人が運に左右されず
正しく評価される世の中になるのかなと思います。