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島根県 大田市 一宮酒造(いちのみやしゅぞう) 門出

久々の投稿となります、園池涼一と申します。初めての方、「こんにちは」とご挨拶させていただきますね。随分とサボっていましたが、もっと自分が触れた日本酒のことを伝えていきたいし、いかねばならないという使命感がまた甦ってきたからなんですよね。なぜかというと、来年の2018年3月で今の仕事を退職するからなんですよね、自分の人生を生きようと腹をくくったものですから。個人的なことはさておき、今回は島根県大田市に蔵を構えています、一宮酒造さんの「門出」を呑んだ感想です。

一宮酒造さんのある大田市は世界遺産の「石見銀山」や国立公園「三瓶山」を有する街であります。そこで120年酒を造り続けている歴史ある蔵で、現在は蔵元で女性杜氏の浅野理可さんがベテランの蔵人たちと切磋琢磨しながら酒を醸しています。

今回ご紹介する「門出」は理可さんにとっては新たな人生の旅立ちの意味を込め、今年結婚された自分への決意表明の想いを込めているのです。蔵を継ぐ決意、出産、子育てという未来への希望と不安と言う絡み合う想い全てを飲み込んでこれからの新たなステージへ向かうことを形に表したのが「門出」という酒です。味わいは初めてフルでお酒に携わったということを考えると、よくできているでしょうが、まだまだ味が荒いというのが個人的な印象です。ドライな味わいに仕上がっています。これを人生にたとえているのかな?個人的に感じます、人生はそんなに甘くないのだ、ドライ=辛いこともある、と自分を戒めているかのようです。これから厳しい現実と向き合い精進していくのだと彼女の決意の表れを感じ取れるお酒に仕上がっています。

追伸 実は一度彼女には大阪の日本酒バー杜氏屋さんが主催する乙女のイベントプロモーションでお会いしたことがあります。あれは3年前ですね。大阪のリバーサイドホテルで行われたイベントです。なぜ印象に残っているかというと、自分の蔵の酒が友達からまずいと言われそれがめっちゃ腹が立ち絶対に美味しいお酒を作ってやるというコメントをしてらっしゃり、自分で作るまでに至っている彼女の努力に賞賛したかったというのもあります。まだまだこれからですが、一宮酒造のお酒に期待しています。


一宮酒造のホームページには理可さんのブログなどもありますのでぜひご覧くださいませ。


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