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ジプチの野外遊び「ワカアバ」が、日本最古の鬼ごっこ「ことろことろ」と似ているお話

こんばんは!鬼ごっこ協会です。

ジブチというアフリカの国に、日本最古の鬼ごっこである「ことろことろ」とよく似ている鬼ごっこが遊ばれていることがわかりました。

日本最古の鬼ごっこであることろことろについては、こちらの鬼ごっこ協会のことろことろのオフィシャルサイトをご覧いただければ知っていただけます。1300年昔からあると言われている日本で歴史ある鬼ごっこです。

■ジブチ共和国とは?

この「ことろことろ」に似ている鬼ごっこが、日本から遠く離れたアフリカの大地にもあることがわかりました。

その名も「ジブチ共和国」です。

JICA(国際協力開発機構)の動画で、ジブチを紹介されている分かりやすい動画がありましたのでシェアいたします。人口約100万人で、四国の1.3倍の国土だそうです。驚いたことには、世界でも最も暑い国の一つということで、最高気温が71度ということで、普通に日中に歩いていたら火傷をしてしまいそうな暑さですね。近隣の海域に海賊がいるということで、日本の自衛隊も派遣されていて、とても友好的な関係のある国の様でした。今回の記事を書くにあたって、初めてジブチのことは学ばせて頂きました。

■ジブチの野外遊び「ワカアバ」って、どんな鬼ごっこ?

さて、本題ではありますが、ジブチには日本の「ことろことろ」に、とても酷似している遊びがあります。

『ワカアバ(wakaaba)』です。

どんな鬼ごっこかというと、簡単にルールのご説明をします。

<遊び方>
①ライオン役(リヨン又はリベ)を1人と、ヤギの親役(ラ)を決めます。他の遊び手は子ヤギとなり、前の人の肩又は腰をしっかりと捕まえます。親ヤギの後ろに子ヤギが連なります。
②ライオン役と親ヤギが向き合います。ライオンが「ワカアバ」と叫ぶと、ヤギ達が一斉に「イガマアプチ」と言い返します。
③しばらく言い合った後に、ライオンが列の最後の子どもを捕らえに動き始めます。ヤギの親は両手を張って、ライオンの進行を阻止しようとします。子ヤギはライオンと反対の方へ逃げようと動きます。
④ライオンは守る親を避けて動いて、列の最後の子ヤギを捕まえたら、所定の場所に連行して立たせておきます。
⑤ライオンが親以外の全部の子を捕まえたら遊びが終わります。

こちらが、ジブチの鬼ごっこ「ワカアバ」でした。

■日本の「ことろことろ」とジブチの「ワカアバ」の違い

この2つの鬼ごっこの違いですが、日本では列の一番後ろの子をタッチすると、そこでゲーム終了となり、親と鬼の役を改めて決めて再スタートをします。しかし、ワカアバは列が親以外の列の子をすべてタッチするまで、ライオンや親ヤギが変わらないというところが、明確に遊び方としては違いがあり興味深いものがありました。あとは、日本はに人間なのに対して、ジブチは動物が役割としてありました。

各国の鬼ごっこを調べてみることは、本当に楽しくて学びが深くなりますね。国土の歴史や風習によって、変化してくることが大変に興味深いです。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。

※参考:『世界71ヵ国の野外伝承遊び』森田勇造編著

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