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働き方改革の本質って何?

皆さん、良い週末をお過ごしでしょうか。
今週は「働き方改革」の本質について考えていることについて書いてみようと思います。ここ10年ぐらい頻繁に耳にした「ワークライフバランス」という言葉でしたが、最近では「働き方改革」という言葉の方がよく耳にするようになりました。いずれにせよ「ワークライフバランス」「働き方改革」も、個人的にはかなり「曲者」だと思っており、おそらく100人いたら100通りぐらい「何をもって働き方改革」なのか認識が違うと思っています。今日はこの「働き方改革」の本質について考えていきます。私が勤める会社は9月から新体制となるのですが、私は丁度、この新体制で「働き方改革」を推進するポジションを所属する部署でアサインされているので、改めて、この「働き方改革」についての考えをまとめておくのは良い機会だと思います。あくまで個人的な考えなので、他の方々に、自分の考えを押し付けるつもりはないのですが少なくとも、世で言われる「パフォーマンスが高い人々」「成功を収めている方々」には、類似点が見られると思っているので、自分の考えや行動を柔軟に変えられる人は、試してみていいのではないかと思います。

まず「働き方改革」を単純な「労働時間を抑えて、これまでと同等もしくはそれ以上の成果を上げること」と思っている人は、かなり多いのではないかと感じています。これは「ワークライフバランス」でも同じことが言えるのではないでしょうか。早く仕事が終わるから、これまで「残業」で忙殺されていたけど、定時に仕事を終えることで「趣味」「新しい挑戦」をする時間が生まれ、結果として生活が豊かになる、というような発想ですね。それ自体は決して悪いことではないですし、むしろそうあった方がいいと思いますがはたして、これが本当の「働き方改革」なのでしょうか。私はそうは思いません。向かう先は実は一緒なのかもしれないですが根本的なアプローチが全く違うと思っています。

仕事と人生を分けることの愚かさ

仕事とプライベートの境界線をはっきりと分けようとする人々の共通点は、そもそも「仕事を自分の人生(時間)の切り売り」という思考パターンを持っていること。「仕事」は人生を豊かにする「挑戦」「試行錯誤」をいくらでもトライできる「実験する場」であり、例え失敗したとしても命を奪われるようなものではなく、この機会を活用しない選択肢は本来ない。

また、これもよく散見されるのですが「それは私の部署の仕事ではない」「それは私の仕事ではない」症候群の方々、客観的に見ていると「セクショナリズム」の塊で、実際のところ「専門領域」というような専門性もない仕事に固執している「スペシャリストもどき」、20年前であれば専門性の高い領域というのは確かに存在していました。ですがそれはインターネットが発達する以前の世界での話です。もはや「知的好奇心」があり「検索リテラシー」が高い人々にとっては、むしろ「スペシャリスト」で、そのことだけをやり続けてしまった人々は「井の中の蛙」であり、「専門ヴァカ」にしか見えません。誰しも「リサーチャー」という仕事は、その気になれば 疑似体験できるだけでなく、その分野の「セミプロ」に成長することは容易な時代になっているからです。しかも現代で解決すべき社会の問題、ビジネス上の問題は、特定部署や組織が取り組むだけでは解決出来ないことだらけ、極端に言うと解決出来ないことしかないと言っても過言ではないでしょう。

週末はきちんと翌週の仕事の整理をして、プロジェクトのレビューや優先順位の点検、アクションプランの修正をして、しっかり準備することは決して自分の人生にとって損ではないことです。これを毎週やり続けることで短時間に準備は完結できますから、今度はそれ以外の時間で「新たな挑戦」や興味がある「産業のリサーチ」や新しく取り組む仕事の領域の「インプット」、それこそ「仕事とは全く関係ない世界へ足を踏み入れること」このような多様なことを取り入れることで更に人生は豊になるはずだと個人的には思っていますし、正に毎週末、私は実践しています。

究極の何でも屋になる

セクショナリズムが横行する社内で取るべき戦略は、「究極の何でも屋」になることです。この「安請け合いの技術」を身につけて最大限活用出来るまでになるには、一定の経験の蓄積が必要で、確実に受けた案件を処理する為には「自分の時間」を使うことになるのですが、この処理や整理に「線を引いた場合のプライベート」と呼ばれている時間をどんどん当てていきます。これを繰り返すことで知識や経験が深まるだけでなく、課題解決に必要なソリューションという「ドット」が増えていき、それが「ライン」につながる瞬間がやってきます。前述しましたが、この世にある解決すると高い付加価値を生み出すことができる課題というのは、複雑に色々なことが絡まっており、特定部署や知識では解決できないことしかありません。この蓄積が一定以上になると「究極の何でも屋」の本領が発揮されるだけでなく、得た知見で人生を大きく前進させる能力が身についていくことを実感しています。ゆえになぜ「働き方改革」「仕事とプライベートの分離」をするような発想になっていくのか、私個人としては大きな疑問符です。むしろ「ワークライフ融合」をどうやっていくのか、というのが本質的な「働き方改革」の切り口ではないかと思います。但し、そんなことを声を大にして言はないし、言えないから結局、建前上の公私分離を軸にした「働き方改革」という耳障りがいいスローガンを鵜呑みにして、それを実践した人々があまり効果的でない時間の使い方をしてしまい、現在のようなあらゆる格差を生んでいる元凶になっているのではないでしょうか。

ここからが本題(実は)

2020年8月27日 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が重大な発表をしております。>>米国株続伸、FRB議長講演受け-米国債は大幅安

各社が報じているニュースですと概要は以下のような感じです。

27日の米国株式相場では、記録破りの上昇局面が続いた。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長講演を受けて、米国債市場では長期債利回りが大きく上昇。議長は現在の緩和政策がさらに長期化する可能性を示唆した。ドル指数は2年ぶり安値に沈んだ後、上昇に転じた。

これは30年ぶりの金融における「ゲームルール変更」で長期的には、世界に大きな影響を与えることなのですが、このニュースを皆さんはどう見ているのでしょうか。金利と物価の関係を平たく言うと、金利=お金の価値、物価=モノの価値、モノの価値=株価、この2つが天秤の両サイドに載っています。株価が上に動くと雇用増加、下に動くと失業率上昇、これは企業の業績に左右されるというのが、最もシンプルな論理的な構造です。(厳密にはそんなに簡単ではない)歴史的な低金利水準の意味するところは、物価を引き上げたいのが狙い(インフレ目標)、つまり株価押上げと雇用創出。このことを前提に記事を読むと、FRBが何を意図してゲームのルールを変えたのかを理解出来ると思います。

〔ポイント①〕
インフレ目標 2%達成する為に短期的には2%以上のインフレを容認する
つまり平均して2%を達成する為には短期的にインフレが2%以上になってもブレーキを踏まない(株価押上げ圧力)
〔ポイント②〕
雇用率と金利誘導について、実はここが一番重要でインフレにより雇用が生まれ雇用率が引きあがってくるのを数値で判断して、金利上昇を誘導していたのが、「これまでのFRBのルール」、これからはインフレにより雇用率が改善してきても、再び下がる可能性があるので金利上昇を誘導するかは一定の数値ではなく、評価材料として見ていくというのが「これからのFRBのルール」、要するにFRBが義務として追っていた金利上昇を誘導するアクションが数値判断で強制されない、つまり株価押上げ圧力が更に強化されるということです。
〔ポイント③〕
米国株の価値が上昇する傾向になるというのが1つの大きなトレンドですが、その米国株の中のセクター(産業別)のお金の動きが最後のポイントです。例えば米国株なら何でもいいかと言えば、より資金が集中するセクター、より成長するセクターにお金は動くので、ダウ・ジョーンズ銘柄に名前を連ねる特にメガバンクやエネルギー系の企業株価が伸びていくことになるのではないでしょうか。

私は金融のプロや投資家(なってみたい願望はある)ではないですが、こうやって週末は世界の動向をきちんと把握したり、未来がどうなるのか熟考する時間を作って勉強と実践をしています。見通しぐらいは当たる、当たらないはあっても継続していく中で身に着けられることだと思っており、特別な能力でもない認識で、仕事でも取引先の会社の業績や産業を理解することは、資産ポートフォリオの考え方、リバランスにも影響を与えることだと思います。そういう観点からも「ワークライフ融合」が自然であり、「働き方改革」を本質的に議論するのであれば、なぜ「ワークライフ分離」をすると豊かになれないのか、週末たっぷり休んでリフレッシュしているだけでは豊か(何をもって豊かなのかも含め)になれないのか、なぜ一向に生活の質的向上が実現できないのか、負のスパイラルから抜け出せないのか、誰もがあまり口にしたくない、傷口に塩を擦り込むような痺れる議論と自己改革なくしては始まらないだろうというのが私の見立てです。

編集後記

早朝、葉巻を燻らせながら、FRBの新ルールについて考えたことをブログにまとめたら自分の頭の整理にもなり、最近、ようやく資産ポートフォリオとリバランスの本当の意味と方法がわかってきたから具体的にどうやって構成を変えるのかにもいいと思っていたんだけど、ふと、こうした一連の資産作りみたいなのは結局人生を豊かにしたい、それは経済的にも精神的にもってことに気付いて、じゃあ皆は一体どうしているのかという次に疑問が浮かんできた。生活の水準をべらぼうに下げて生きることに苦を感じず、最低限ご飯を食べられてYouTubeを眺めていたら幸せって人も、この世界にはたくさんいる。一方で毎日好きなレストランで美味しいお酒とご飯、タワマンに住むことを自分の生活水準としている人だってありだと思う。少なくとも何かをやりたいと思った時に時間とお金の制約を受けたくないというのが自分にはあるから、まずは可処分所得を最大化することに集中した方がいいと思って生きてきた。大半の人間は会社勤めだから、可処分所得の最大化は簡単に言うと給与アップをすること。これが先。なんで、この世には素晴らしい投資本やYouTubeコンテンツがあるのに経済的な自由を手に入れられないか、それは第一に実践する人が少ないこと、次の問題は先に投資のテクニカルなところを優先してしまうことなんじゃないかな、優れたポートフォリオを組んだとしても突っ込める原資が少な過ぎたら、時間がショートしちゃうでしょ。だからまずは可処分所得を引き上げて、投資に回す原資の桁をあげることが絶対に大事、それでね可処分所得を引き上げるには仕事で成果を出すことしかないわけだから、批判を恐れずに言えば、死ぬほど仕事しろ、なんですよ。仕事が下手なら休みの日に整理しないと結果なんて出るわけないわけなんだから。でもそれが積みあがって仕事が上手になる、成果が上がる、可処分所得があがる、効率良く経済的な自由を手に入れるステップを踏みあがる為に投資する(投資っていうのは自分の代わりにお金に仕事をしてもらうってこと)ワークライフっていうのは初めから一体なわけで、これを屁理屈ならべて分けようとするから、より多くの失敗してしまう人を生み出してしまう。そんな風に考えたらFRBの新ルールについてブログを書くより、ちょっと面白そうだと思って書いてみた、そんなわけです笑

では皆さま、引続き良き週末を!
乱筆乱文、誤字脱字はご容赦下さい笑



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